(1)は独立性の高いモジュール群で構成されるR3を,わずかに変更だけで 達成される.(2)は,受けとった割り込みを他のプロセッサへと転送するためのプ ロセッサ間割り込みを実装することで達成する.転送先プロセッサの決定には,実 行中タスクの優先度とその時間的制約を利用する.(2)における時間的制約の利用 および(3)を達成するために,時間的制約を持つタスクを他のタスクから分離して 管理し,タスクの時間的制約 を容易に知ることができるリアルタイムスケジューリングアルゴリズムを実装した.
R3+mをIntel Multiprocessor Specification準拠のPC上に実装し, 本発表ではR3の概要を説明し,マルチプロセッサ版R3+mの実現方法を述べる. さらに,リアル タイムスケジューラの性能評価について述べる.