三次元オブジェクトの動作認識における選択的視点制御法

大久保修司 (9751019)


本論文では、コンピュータによりあるオブジェクトの動作の自動認識を行う際に、 対象となる動作を観測しうる視点の中から、認識に最適な視点を選択する問題を 設定し、その解法を提案する。 従来の動作認識においては視点位置を固定していたため、認識対象となる動作は その視点位置に依存したものに限定されてより適切な認識が行えるかは保証され ていなかった。 そこで、本論文では、視点位置を任意とし、学習時に最適な視点を選択すること によって、動作認識を行なうコンピュータが自律的に視点を選択することを可能 とする。 シミュレーション画像と実画像を用いた提案手法の実証実験についても報告する。