漸進的対応付けによる
対訳テキストからの翻訳表現の抽出

米沢恵司(9651124)


近年、機械翻訳の実用化が進んでいるが、 翻訳に必要な知識(文法規則や辞書等)を、いかに効率良く高い精度で構築するか は大きなテーマの一つである。

本研究では、対訳コーパスを統計的に処理することによって翻訳辞書を 機械的に構築する手法を提案する。

本論文で提案する翻訳辞書の構築方法は、次の二つの処理から構成される。 1)統計的処理による対訳コーパス内の語の類似度の計算。 2)対応付けによる翻訳辞書のフィルタリング。

取引条件表現法辞典の対訳文を用いた翻訳辞書の作成実験ならびに その評価実験により、本手法の有効性を確認した。