低解像度画像から高解像度画像への生成法

四角 英孝 (9651123)


近年ほとんどの分野では,画像あるいは映像をデジタルデータとして扱うこと に移行し,一般化されている.しかし,銀塩写真等とは違い,デジタル画像は, 任意のスケールに拡大/縮小変換することは難しい. また,近年のテレビの高解像度化および印刷技術の向上により,既存の映像資 料を高解像度で提示する必要性が生じてきている.

本発表では、画像拡大についての新しい手法を提案する.原画像を撮像管を通 して得られたと仮定し,光センサによりセンシングされたエネルギを,できる だけ保存して画像拡大を行うと原画像のコントラストを忠実に再現できること に注目した.

しかし,それのみを考慮すると,デジタル画像特有のジャギーの発生が問題と なる.そこで,パラメトリック曲面を用いることに より、鮮明さと滑らかさという、従来両立し難かった2つの品質要素を良好に 保ったままデジタル画像を拡大する手法を実現した。