カットスルー方式を用いたレイヤ3スイッチングにおけるパス識別子を用いたパス終端でのルーティング処理

山手 圭一郎 (9651116)


インターネットは、その適合性の高さから、 世界を結ぶコンピュータネットワークとなり、 その上で日常生活に及ぶさまざまなサービスを提供し、 多くの人々がこれを使うまでに普及した。

このような需要にともない、 増加するインターネット上のトラヒックを 目的地まで送信するシステムの負荷が問題になりつつある。

この問題を解決するにあたって、レイヤ3スイッチングという方式が注目を集めている。 この方式は、 インターネットで従来行なわれてきたソフトウェアによる情報の伝送先の決定を、 何らかの形でハードウェアで実装するものである。

本論文では、この方式の中でも、とくに コネクション指向ネットワーク上で伝送先ごとにパスを用意することにより 送信先の決定をハードウェア化するカットスルー方式において、 パスの受信側での送信先をパスごとに固定することにより、 伝送システムの効率化をはかる。