次に,本システムの有効性を示すために1.5Mbps(bit per second)のISDN(Integrated Services Digital Network)回線を用いて超音波動画像伝送実験を行った. その結果,解像度優先システムについては超音波診断装置から出力されているNTSC(National Television System Committee)の画像の解像度と同様の640$\times$480で表示することができ,診断が従来通りの解像度で行うことが可能であった. また,フレームレート優先システムについては,画像解像度は$320\times$240であるが,フレームレートは11.111fps(frame per second)であり,動画像として違和感のない表示をすることができた. さらに,両システムとも,遅延時間は1秒弱であり,リアルタイム性,診断に耐え得る画質,フレームレートを確保したシステムとして,遠隔診断への利用が期待できると考えられる.