本発表では, トラヒック解析を防ぐための手法として IPマルチキャストトンネリングおよび IPユニキャストトンネリングの中継という2つの手法を提案し, その効力と問題点について述べる.
次にトラヒック解析を防ぐ枠組みとして, 前述の2つの手法を組み合わせたDTAを提案する. さらにこの枠組みによって, それぞれの手法における問題点が軽減され, トラヒック解析の脅威に対して効力を持つことを示す. また, DTAに基づいたトラヒック解析の防止システムDTA-1の設計について説明し, 試作システムの実装について述べる. 最後に, その試作システムを通じてDTAの安全性や性能に対する考察を加える.