IPv6におけるルータ通知の利用に関する研究

三須 健太郎 (9651103)


IPv6ホストにとって,ルータ通知から得る情報の利用は重要である. IPv6で は,ホストに必要なネットワーク・パラメータの多くをルータから送信される ルータ通知によって提供する仕組になっている.したがって,ルータ通知の利 用がIPv6でのネットワーク管理の鍵となる.特にルータが複数存在する場合や ネットワーク構成が変化する場合などの複雑なネットワーク環境ではホストの 動作を安定させるためルータ通知に含まれる情報の適切な利用が不可欠である.

本研究では,ルータが複数存在する場合やネットワーク構成が変 化する場合などに生じる,ルータ通知の一貫性の問題,アドレスのリナンバリ ング,始点アドレスの選択などの問題を解決できるルータ通知処理機構を提案 し,実際に実装してその有効性を確かめた.