本手法では、(1)コミュニティ内の個人の雑多な知識を弱い情報構造表現を用いることにより統合的な扱いを可能にする、(2)個人の持つ知識を分身であるエージェントに託すことによりコミュニティ内での知識の収集を自動化する、というアプローチをとる。
本手法を実現するために、(1)個人知層:個人の知識を作成・編集する情報空間、(2)共有知層:コミュニティでの知識の共有を行なう情報空間、の2層からなる情報空間を構成した。また、知識を託されたエージェント同士でコミュニティを形成し知識共有を行なう機構の設計・実装をした。
本手法により、個人の持つ知識をコミュニティ内で共有することによる情報共有型のコミュニケーション促進が可能であることを予備的な実験により確認した。