三次元動き推定に基づく立体動画像の符号化

長澤 武文 (9651077)


立体動画像システムでは、対象物体の形状(距離画像)を計測 するレンジファインダと、テクスチャ画像を計測するカラーカメラを併用する。 そして、入力された距離画像からポリゴンを作成し、テクスチャ画像をテクス チャとして貼り、三次元コンピュータグラフィックス(3DCG)で立体的に画像を 作成する。そのため、立体動画像システムでは、三次元で視点を変更でき、画 像を様々な角度から見ることが可能である。 しかしながら、立体動画像システムには、1フレームにつき距離画像とテクス チャ画像という2枚の画像が必要でありデータ伝送時間がかかるという欠点が ある。

そのため、画像内のオブジェクトごとにその三次元の 動きを求め、動きを画素にに割り当てることによってデータを符号化する手法 である三次元動き推定に基づく符号化について述べる。次にその手法を用いて 三次元コンピュータグラフィックス(3DCG)で作成したデータで符号化の評価実験を行った。 その結果、再生画質を保ったまま効率よく充分圧縮することを確認した。