広域ネットワークにおける分散管理支援システムの構築

中井 智也 (9651076)


近年のインターネットの急速な成長にともない,ネットワーク管理の重要性が 高まっている.現在,ネットワークの安定運用やネットワーク管理者の負担軽 減を目的とした,ネットワーク管理システムを導入する組織も増加している. 多くのネットワーク管理システムには,IETFによって標準化されたSNMP(Simple Network Management Protocol)と呼ばれる管理プロトコルが採用されている.

SNMPを用いた管理フレームワークによって,ネットワーク管理者は管理するネ ットワーク内の機器の稼働状況を取得し,さらに機器の制御が可能となる.し かし,SNMPによる管理フレームワークを広域化または大規模化したネットワ ークの管理に適用する場合,機器の増加に対する管理者負担の増大,通信の信 頼性の低下,膨大な管理情報の処理等いくつかの問題点が生じる.

本発表では,上記の問題点の解消によるネットワーク管理者の負担軽減を目的 としたネットワーク分散管理のフレームワークについて述べる.さらに,現在の 管理フレームワークとの高い適合性をもち,柔軟な管理情報の処理と管理機器の 制御を実現する DMSS (Distributed Management Support System)を提案し, その設計と評価について述べる.