経路情報の視覚化による広域ネットワーク監視・管理手法

高村 真俊(9651067)


広域ネットワークの経路制御は、 隣接する別の自律システムと経路交換を行っている。 経路交換によって受け取る経路情報の不具合がある場合、 権限の及ぶ範囲のネットワーク機器が正しく設定され、 正常に動作していたとしても、経路に障害が発生することがある。 よって広域ネットワークを安定運用していく上で、 広域ネットワーク間で交換される経路情報を監視することは極めて重要な意味を持つ。

本発表では経路を監視する新しい経路管理手法を提案する。 この手法は、定期的に収集した経路に関する情報の時系列変化に着目し、 視覚化することで障害検出を行うものである。

本手法を提案するにあたり、 まず最初にBGP4を用いた広域ネットワークにおける経路の障害とは何かについて述べ、 障害の性質について議論する。 障害の性質から障害検出に必要な情報とは何かについて述べる。

これらをふまえ、新しい経路管理手法を提案し、 本手法を実現するためのシステムの設計と実装について述べる。

実装したシステムを用いて実際にBGPスピーカとして稼働しているルータを 監視し、収集した情報の時系列変化を視覚化し、 今まで検出するのが困難であった潜在化した障害や 慢性的な障害の検出を試みた結果を述べ、 本手法の有効性について評価を行う。