WWWにおけるストリーム制御に基づいた通信量削減技術に関する研究

酒井 明広 (9651050)


今日のInternetではWWW(World Wide Web)のユーザが増え、その通信量が急激 に増加している。その結果としてWWWにおける通信量の増加が問題となって いる。Internetは様々な組織によって運用され、そのネットワークの帯域はま ちまちであり、帯域には限りがあるので通信量を減らすことが望まれる。

現在は主にキャッシングプロキシサーバを用いた階層型キャッシングにより通 信量を減らすことがなされている。しかし、階層構造の上位にあるキャッシン グプロキシサーバに負荷が集中するといった問題がある。この問題を解決する ため、WWWにおいてネットワーク上に頻繁に起こる同じ情報の流れをまとめる ようにキャッシングを行なえば、負荷を軽減させることが可能となる。

本研究では、このような負荷を軽減するための分担型キャッシングシステムの 設計および実装を行ない、その評価について報告する。

分担型キャッシングシステム
  1. WWWにおけるネットワーク上での情報の流れをまとめる
  2. まとめた部分の通信量を減らす
  3. 情報の流れを監視する
  4. 頻繁に流れるものだけをまとめる