冗長化による連続メディア通信の信頼性向上について

斉藤大徳(9651049)


MPEG通信などの連続メディア通信においては時間的制約があり一般的な再送 による信頼性向上が計れないため、通信容量が不足などによるパケット損失が 発生した場合、メディアの伝送品質が劣化するのを防ぐことができない。

そこで本研究では、アプリケーションレベルで通信を冗長化することにより、 パケット損失を減少させ、その信頼性を向上させることを目指す。しかしなが ら通信を冗長化することは、通信量の増加を引き起こす。これは、パケット損 失を増加させる方向に働く。そのためMPEG1動画像通信を対象にして、通信量の増加によ るパケット損失の増加と冗長性を加えた事によるパケット損失の減少とのトレー ドオフについて、議論する。