高速で移植性の高いJava Virtual Machineの設計と実装

河合栄治 (9651034)


Javaはバイトコードを仮想機械JVMによって解釈実行することにより、プラッ トフォーム独立な実行環境を可能にした。

しかし、Javaは基本的にはソフトウエアによってプログラムを解釈実行するイ ンタプリタ言語であるため、実行速度に問題が生じる。 また、Javaの利点であるプラットフォーム独立という性質はJVMの移植によっ て達成されるが、JVMの移植には多くの課題を抱えている。

本研究ではこれらの問題点について考察し、高速で移植性の高いJVMを設計お よび実装することを目的とする。

Javaの実行速度を遅くする要因としては以下のものが考えられる。

  1. バイトコード処理系であること
  2. オブジェクト指向言語であること
  3. スタックマシンアーキテクチャであること
JVMの移植性の問題の要因としては以下のものが考えられる。
  1. クラスライブラリ
  2. エンディアン
  3. メモリアライメント

以上の考察をもとに、高速で移植性の高いJVMを設計および実装した。

  • データ構造
    1. クラス
    2. スタック
    3. インスタンス
  • アルゴリズム
    1. 実行速度の向上
    2. 移植性の向上
  • 評価では以下の点について述べる。

  • 実行速度
  • 稼働実績
  • 最後に結論を述べる。