境界要素法によるアクティブ騒音制御におけるエネルギーの流れの動的可視化

藤原 幹大 (9551095)


音場制御の方法として境界音場制御による手法が伊勢によって提案されている
これは、2次音源を制御したい境界に必ずしもおく必要がなく、任意の場所に設定し、
それらを調整することにより、境界線上の音圧と音圧勾配を制御することで、その中
の音場を制御することができるというものである。アクティブ騒音制御も音場制御の
1つの形態であるので、当然この手法が有効である。アクティブ騒音制御の場合は、
騒音を低減したい領域の境界の音響インピーダンスを制御することにより境界面の
音響インピーダンスを制御して、音響エネルギーが反射されていると考えることがで
きる。このエネルギーが反射されていることを確認できれば、境界音場制御の手法の
原理の裏付けにもなる。本研究では境界要素法を用いてアクティブ騒音制御時の音場
を可視化をするためのツールを開発し、境界面におけるエネルギーの流れの可視化を
試みた。