移動計算機を考慮したWWW情報発信機構におけるキャッシュに関する一考察

野口 大輔 (9551083)


移動計算機上のリソースを移動計算機の場所やネットワークとの接続状態に 関係なく、World Wide Webにおいて情報発信できる機構が構築されている。この ようなシステムにおいては、一般に移動計算機上の情報リソースの複製を固定サーバ であるWWWサーバ上に保持している。しかしながら、WWWサーバの容量は有限であるため、 WWWサーバの容量が不足した場合、移動計算機上の全ての情報リソースの複製を保持できないため、 移動計算機がネットワークと接続されていない時に、一部の情報を発信できなくなる。

そこで、本論文では、WWWによる情報発信におけるリソースのうちで、画像ファイルのサイズを progressive JPEGの特性を利用して圧縮しWWWサーバに保持することで、WWWサーバの容量が 不足する問題を改善する機構を提案する。