手の3次元形状モデリング
安室 喜弘(9551115)
本研究はヒトの手の形状と運動をリアルに再現できる手の3次元モデルを提案
する。このモデルは手の構造を表す関節を持った骨格構造とその上を覆う皮膚
とによって構成される。指などの関節の角度の設定によって手の基本的な姿勢
を作り、手の骨格の形状と関節間の角度の情報を用いて皮膚表面の形状を決定
する。そしてテクスチャマッピングというCGの技術を用いて手の皮膚の質感を
自然に再現する。骨格構造には人間が手を動かす時の指の関節の間、及び指と
指との間の姿勢の相互関係を制約として採り入れる。制約を表現するために用
いるパラメータは実際の手の動きを計測することにより決定した。これにより、
手の3次元形状を作り出す時のパラメータ数を減らすことができるだけでなく、
自然な姿勢や運動を作り出すことが可能になる。