本発表では、このように資源の乏しいサイトを救う方法として、配送 ニュースグループの動的変更という方法を紹介する。この方法により、 頻繁に利用されているニュースグループのみを配送できる。また 利用状況に応じて配送の開始、停止を自動で行うことができる。
本方式を用いることにより、代理サーバのように遅延が大きくならない アクセスを提供でき、また頻繁に利用されるニュースグループについては 新着記事を随時受け取ることができる。さらに刻々 変わる読者の要求に対応するための人的コストがかからなくてすむ。
このシステムを実装し、実際に運用をして、記事の配送、利用状況 について調べた。 結果として、配送されたニュースグループの約6割が読まれることがわかり、 これは全てを送っていた場合の1割に比べ十分大きな値である。また本手法 を適用できるサーバの数を調べたところ、全サイトの約6割に達する とみられ、十分に有用であるといえる。
発表では、アルゴリズム、従来の方式との違い、適用条件および 本システムによって得られる効果を中心に説明する予定である。