Japanese Dependency Structure Analysis based on a Lexicalized

藤尾 正和 (9551093)


本研究では、統計的手法に基づいた適用範囲の広い日本語係り受け解析システム の作成を行った。句構造文法などの文法規則はいっさい使用せず単語の見出しや 統語範疇、文節間距離などの基礎的情報に基づく統計を直接使用し、係り受け解 析を行う。 統計的手法を用いることで、解析結果に対し確率値付きの優先度を付与すること が可能であり、自然言語理解、機械翻訳、情報検索、知識獲得といったより高度 な自然言語処理技術における曖昧性爆発の回避や、探索空間の縮小および処理の 優先順位付けに使用することができる。 学習およびシステムの評価は、EDR\cite{EDR95aj}の構文情報付きコーパスを用 いた。正解係り受け関係数に基づくシステムの評価を行った。