ネームサーバとヘッダ変換ゲートウェイを用いたIPv4とIPv6の相互通信
角川 宗近 (9551055)
インターネットの急速な成長に伴い,アドレス空間の枯渇が予測されている.
この問題を解決するために,従来のインターネット・プロトコルであるIPv4に代わり
新しくIPv6が策定されたが,IPv6はヘッダ形式が異なるため,従来のIPv4とは互換性がない.
そこで,IPv4からIPv6 へとインターネット全体が緩やかに移行できるように,
デュアル・スタックとカプセル化という二つの技術を用いた移行戦略が採択された.
しかし,この戦略だけでは移行期後半での相互接続性が提供できない.
本研究では移行をより円滑に進めるために,
ネームサーバとヘッダ変換ゲートウェイを用いたトランスレータを提案し実装した.
また,同様の相互接続機能を提供する他のシステムと比較し,
提唱するトランスレータが高速性,汎用性に優れていることを示す.