実写を用いてVR環境内に対象物体を表現する手法としてImage Based Rendering がある.一般的にImage Based Renderingで対象物体の実画像を獲得するには対象物体の全方向からの画像が必要がある.そのためドーム状の撮影空間から画像系列を獲得する方法が取られる. 従来,１重のドームから撮影した画像系列を再生視点位置に応じて拡大縮小,または画像を切替えることにより物体表現を行なってきた.しかし,画像の拡大縮小だけでは 物体の立体感を忠実に再現することは困難である. そこで本研究では,撮影ドームを遠近の2重とし,撮影された画像を補間することにより立体感をより忠実に再現することを試み,その実験結果について報告する