OCMPでは,プロセッサ間の同期および通信にチップ上の共有キャッシュを用い ることにより,高速なプロセッサ間の同期/通信を可能にしている.これまで のOCMPの評価では,主に命令レベルで用意している並列処理機構の性能に関す るものであり,キャッシュメモリおよび主記憶とのバスインターフェイスを考 慮していなかった.
そこで,本研究ではキャッシュ機構を含めたメモリアクセスのコストも考慮し た評価を行なう.具体的には,以下の項目に着目し評価を行なう.
本発表では,まずOCMPの構成および動作例を述べた後,本アーキテクチャのキャッ シュメモリ機構について述べる.その後,前述の項目に着目した評価を行い, 最後に今後の課題を述べる.