超音波リングアレイプローブによる血管内前方3次元可視化

近藤 敦士


本論文では,前方3次元情報を実時間で獲得可能な超音波3次元瞬時映像 法について述べる.本手法は,リングアレイプローブによって 超音波球面波パルスを送受波し,走査を行うことなしに 前方の3次元情報を獲得できる手法である. まず,超音波瞬時3次元映像法,実験システムを 構築し,ファントムの厚みの計測,血管の計測を行い, 1mm から4mmの厚み再構成できることを確認した.さらに,血管の計測により 血管内に付着させた脂肪を再構成 できることを確認した. 以上の結果から,本手法により,血管内の前方3次元情報を獲得できる 超音波内視鏡への利用の可能性が確認できた.