パイプレスバッチプラント設計支援システム

片岡 美穂 (9551035)


消費者のニーズの多様化に対応するため、多品種少量の製品をより短い期間で生産することのできる生産形態の実現が望まれている。槽が各生産工程間を移動するパイプレスバッチプラントでは、従来の配管でつながれたプロセスと異なり非常に柔軟な生産形態をとることができ、次世代プロセスとして有望視されている。このプラントの設計問題は、移動槽、ステーション、AGV等の数やステーションのレイアウト、移動槽の移動ルール、スケジューリングなどの多くの解決すべき問題を含むため非常に複雑である。

本研究ではこの複雑な設計問題をシミュレーションによって解決するため、計算機上に現実のプラントをモデル化した仮想プラントを構築し、シミュレーションを実行して設計案を評価する設計支援システムを開発した。本システムを用いることによって繰り返し容易に再設計ができ、最適な設計に近づけることができる。