Common System Descriptions を用いたハードウェアの開発
川村 敦史(9551026)
ソフトウェア・ハードウェア協調設計に利用できるような実装に依存しない仕様記述体系として、CSD(Common System Descriptions)を考案した。CSDはソフトウェア開発手法として実績のあるRAISE手法を、ハードウェアを含めたシステム開発に拡張して適用しようとするものである。また、RAISE手法で用意されている強力なツールを利用することにより、アルゴリズムなど機能的な面において検証が行える。
本論文では、2つの開発事例によりCSDをハードウェア開発に用いる利点およびその特徴
について概観する。
まず電卓の例では、MLやCなどを用いながら進められる開発の流れについて述べる。
その後に、ハードウェア・ソフトウェア協調設計への適用のプロトタイプとしてスタックマシン・システムの開発例を示す。