強調現実感による卓上作業の視覚的支援に関する研究

梅田 修一(9551013)


仮想現実感(Virtual Reality)が発展した強調現実感(Augmented Reality), あ るいは混合現実感(Mixed Reality)は 人間とコンピュータの新しいインタフェースの手法として注目されている. 強 調現実感の実現のために基礎的な課題を対象としているというのが現状である. 強調現実感の応用として工業応用的なものは少ない. そこで作業範囲を机上程度に限定して, 実用を目指した強調現実感システ ムを試作した. 試作した強調現実感システムはハーフミラーを用いて, 現実に存 在する実対象とコンピュータが合成する物体とが混合された像を提供する. 作 業者は現実のツールによって実対象に対して働きかけを行なう. 実対象に与えら れた働きかけは合成画像にフィードバックされて, 作業者と強調現実感環境と の間で対話が行なわれる. 本研究では試作した強調現実感システムを用いた応用例を紹介し, 強調現実感 システムを実際の作業現場に適用する際に生じる問題点を明らかにする.