システム制御 II
Systems Control II


講義内容

制御における実際では,計算機を用いて制御する場合がほとんどであり, 制御対象を離散化し離散時間システムとして考えなくてはならない。 本講では,その離散時間制御システムの制御・同定について論じる。 さらに,非線形システムの制御の基礎についても述べる。
 
1. 離散時間システムの表現と解析(z変換・パルス伝達関数・状態方程式・安定性)
2. ディジタル制御(ディジタルPID・デッドビート制御・最適レギュレータ)
3. 離散時間システムと連続時間システム(離散化・ディジタル再設計)
4. 離散時間システムの同定(ARMAXモデルの同定)
5. 非線形システムの制御(追従制御)

教科書

なし

参考書

1. 木村英紀:ディジタル信号処理と制御,昭晃堂,1982
2. 荒木光彦:ディジタル制御理論入門,朝倉書店,1991
3. B.C.クウ:ディジタル制御システム,上・下巻,ホルト・サウンダース,1984
4. 谷萩隆嗣:ディジタル信号処理の理論 1,コロナ社,1985
5. 中溝高好:信号解析とシステム同定,コロナ社,1990


前提とする知識(必ずしも先修条件ではない)

線形代数と解析基礎(基礎数学 I)
確率過程(数理科学概論 I)