ゼミナール発表

日時: 10/6(水) 5限


L1 千原研 (進行責任教官: 土居助手, 黒田助手)


L2 横矢研 (進行責任教官: 山澤助手)

9851100 松川 昌洋 横矢 直和 千原 國宏 竹村 治雄 -
発表題目:多視点画像を用いた屋外環境構造の再構築
発表概要:本研究では,ポリゴンベースでのレンダリングに注目し,再構築を自 動化して人手による作業を軽減する手法を提案する.特に,屋外の広範囲な撮影 環境に対応するために,複数地点から撮影された屋外の実写画像からステレオ視 を用いるための画像対を複数設定し,この複数のステレオ画像対から仮想空間内 に実環境を自動的に再構成する手法を提案する.
9851129 吉村 浩至 横矢直和★☆3 二矢田 勝行 千原 國宏 栄藤 稔
発表題目:多値の文字画像からの特徴抽出
発表概要:多値の文字画像から直接特徴を抽出することにより、品質・表現の変動に頑健な文字認識手法の評価を行った。ビデオ映像中のテロップや自然画像中の文字は,スキャナで読み取った文書画像に比べて,低品質で表現の変動が多いため二値化による認識が困難である.今回は、既に提案されているエッジ方向成分射影法を映画字幕認識に適用し、その有効性を確認した。加えて、今後の改良点について述べる.
9851132 吉森 勇人 横矢 直和 千原 國宏 竹村 治雄 -
発表題目:<2次元/3次元空間のシームレスな融合によるモデリング環境>
発表概要:<従来の2次元CADでは正確な操作が、没入型モデラでは直感的な操作が利点である。3次元モデ ルの効率良い作成には両者の利点がともに必要である。そこで我々は2次元空間と3次 元空間をシームレスに融合したモデリング環境を提案する。>
9851201 大倉 三四郎 山本 平一 山口 英 千原 國宏 -
発表題目:Performance Collaborator - 動的自動設定の実現 -
発表概要:Webサーバに対するアクセス数の増加や、電子商取引の市場拡大に見られるように、大規模かつ安全性の高いWebサーバが求められている。本研究では、クラスタWebサーバを用いて、Webサービスを継続しながら、管理者が複雑な設定を行わないで済む動的にWebサーバを増減するPlug & Playの仕組みを提案する

L3 植村研 (進行責任教官: 天笠助手, 波多野助手)

9851015 海老名 明弘 小笠原 司 横矢 直和 今井 正和 -
発表題目:全方位画像を用いた自己位置同定
発表概要:得られた全方位画像を床面上への画像に変換し、その画像にフィルターをかけてエッジを抽出し、線分を検出する。検出された線分とゴールの方向や位置情報を用いて定量的な自己位置同定を行った。得られた結果を発表すると共に、問題点と今後の課題について述べる。
9851023 垣原 清次 鹿野 清宏 横矢 直和 中村 哲 -
発表題目:HMM-EMアルゴリズムを用いた入力音声からの自然な顔動画像生成。
発表概要:音声に同期した顔動画像はコミュニケーションの幅を広げる手段として重要である。また音声には顔の動きと対応した情報を多く含んでいる。 本研究は、音声を利用してそれと同期した自然な顔動画像を生成することを目的とする。 本研究では音声の認識、パラメータ生成モデルとしてHMM-EMアルゴリズムに基づく手法を考案し、画像の生成にはPCAによりデータの圧縮を行ない効率的に自然な顔画像を生成する方法について検討している.
9851041 小林 幹知 千原 國宏☆5 横矢 直和 眞鍋 佳嗣 金山 憲司
発表題目:<題目>ゆれを考慮した高精度な3次元計測のためのキャリブレーション
発表概要:<概要>ステレオを用いて3次元計測を行う場合に、重要なのは正確性であり、そのためには、高精度なカメラキャリブレーションが必須である。従来の方法ではカメラが屋外に設置してある場合に、室内のキャリブレーションパターンと計測対象とのスケールの違いから計測誤差が大きくなる。また屋外で巨大なキャリブレーションパターンを設置するのは現実的でないと考え、本研究では、ステレオカメラの外部パラメータを実環境での既存の3次元情報を用いて学習させていくことにより、従来の方法よりも高精度なキャリブレーションを可能にしている。
9851120 山城 啓秀 西田 豊明 横矢 直和 武田 英明 -
発表題目:GAを用いた強化学習におけるサブゴールの決定方法
発表概要:強化学習において対象とする環境の多くはマルコフ決定過程(MDP) である。しかし、実環境ではマルコフ性が成り立つことは保証されておらず、 そのような環境では学習を行うことは困難である。そのマルコフ性が成り立 たないモデルの1つである、部分観測マルコフ決定過程(POMDP)における 強化学習のアプローチについて提案する。

S1/S2 西谷研 (進行責任教官: 今福助手)

9851009 伊藤 英毅 西田 豊明 植村 俊亮 武田 英明 -
発表題目:複数体系情報の統合と利用に関する研究
発表概要:オントロジーは対象世界を明示的に概念化、体系化して記述されるため、知識の共有や再利用などの知識処理に有効である.しかし大規模なオントロジーの構築や複数のオントロジー間での統合の困難さが問題となる.そこで本研究では実世界に存在する体系情報(分類体系,記述体系)をオントロジーの一つと捉え,同一対象(物,概念)の目的や視点の異なる複数の体系情報の相互比較や,対象とする物や概念を中心とした異なる体系情報の統合などの利用の枠組を考察する.複数体系情報の統合利用によって,新たな知識発見や対象の明示的な記述(モデル化)の支援,情報拡張を期待できる.本発表では研究の概要と分類体系の相互比較による関連付の方法について述べる.
9851010 伊藤 秀俊 鹿野 清宏 植村 俊亮 中村 哲 -
発表題目: Lipreadingを用いた音声認識における音声・画像情報の効果的な統合手法
発表概要: 人間同士、また人間とマシンとの対話において雑音のある環境下 では音声情報のみによる認識は困難である。このような状況下では、音声情報だけで なく、発話時の唇画像情報を用いることにより認識精度を改善することが可能である。 つまり、SNR が低い雑音が大きな環境下では画像情報の重みを大きくし、逆に 静かな環境下では音声情報の重みを大きくするといった、その環境に合わせた 重みの推定を行なうことにより、効果的な認識システムを構築しようというもので ある。 本研究では、このような異種モダリティの統合による音声認識に着目し、統合時 の重みを最尤推定により最適に決定する方法について示す(べき重み法)。 本発表では音声の特徴量であるメルケプストラムとそのフレーム間の差分をとった デルタメルケプストラムによる統合実験の結果と画像のみによる認識実験の結果を 示し、現状の問題点と今後の方針について述べる。
9851012 岩崎 正秀 関 浩之 植村 俊亮 楫 勇一 -
発表題目:可変なカテゴリ構造を用いたWWW検索支援手法の実験的評価
発表概要:我々の研究グループでは、可変なカテゴリ構造を用いたWWW検索支援手法について研究している。これは、システムに予め用意してある分類観点と呼ばれる知識を用い、適切と思われる分類観点を自動的に順次選択することで、ユーザの検索意図に合ったカテゴリ階層構造を提供するものである。今回、分類観点の評価値として分類の明確さを用いた場合とエントロピーを用いた場合、および分類観点を使う代わりにクラスタリングによって分類した場合という3システム間の比較実験を行った。本発表では、この比較実験について述べる。
9851031 久保田 秀和 西田 豊明 植村 俊亮 武田 英明 -
発表題目:エージェント同士の対話表現による記憶の外化を用いた思考支援システム
概要:本研究は記憶の外化を利用した思考支援システムの構築を目標とする。記憶の外化とはメモ書きなど認知過程の痕跡を残す日常的な行為であり、思考支援システムにおいて利用することが提案されている。本研究では、人が外化記憶を吟味する過程は、外化された自分に対するメンタルモデルを持ったインタラクションであると仮定し、擬似自分というデザインモデルに基づいた、ユーザの認知負荷の低い思考支援システムを提案する。
9851036 合原 博 松本 裕治 植村 俊亮 - -
発表題目:ゲノム分野テキストからの名詞句の抽出と分類
発表概要:ゲノム分野のテキストから有用な情報を抽出する 試みが行われている。本研究では、ゲノムテキスト中の名詞 句を特定し、分類することを行い、その評価を報告する。

P1/P2 井上研 (進行責任教官: 門田助手)

9851002 阿竹 義徳 鹿野 清宏 東倉 洋一 中村 哲 -
発表題目:高調波成分を用いたピッチ推定方法の提案
発表概要:音声分析合成システムSTRAIGHTは、高品質な合成音をつくり出すことができるシステムである。しかし、音声の基本波の情報だけでピッチ(基本周波数)を推定するため、環境雑音に対して耐性が弱いという弱点がある。また、STRAIGHTでは元の音声の最大約1000倍まで情報量を拡大して処理を行なうため、多くのメモリを消費してしまう。 そこで本論では、音声の特徴である調波構造を利用した、基本波とその高調波の周波数を同時に求める手法を説明する。そして、その手法を用いたピッチ推定方法を提案し、提案法の精度などについてSTRAIGHTのものと比較、検討する。
9851039 後藤 大典 伊藤 実 西谷 紘一 石井 信 -
発表題目:λ-DCNによる二次割り当て問題
発表概要:最適化問題の一つである二次割り当て問題は、非常に難しい組み合わせ 最適化問題として知られている。その解法の一つとして既に提案されているλ-DCNという手法について 紹介する。
9851053 鈴木 岳大 西谷 紘一☆4 旭 敏之 松田 勝志 山下 裕
発表題目:Webページにおけるユーザビリティ自動評価
発表概要:近年誰でも気軽にホームページを閲覧できる環境が整ってきているが、閲覧者の使用するマシン、ブラウザ、通信速度等は人によって異なる。そのため、同じページでも環境によって見え方が異なる場合が往々にしてある。そこで、誰でもアクセスしやすく、わかりやすいページにするためのガイドラインがいくつか提案されている。本研究では、このようなガイドラインをもとに、Webページの使いやすさを自動評価するツールを作成し、その有効性を検証する。
9851064 立蔵 洋介 鹿野 清宏 西谷 紘一 中村 哲 -
発表題目:位相特性を考慮した音場再現用逆フィルタ計算アルゴリズムの提案とその数値計算による検討
発表概要:音場再現において、スピーカ等の二次音源から制御点までの空間伝達特性を打ち消すためには、その逆特性を考慮した逆フィルタの設計が不可欠である。二次音源数が制御点数より多い冗長系では、周波数領域で計算する時には最小ノルム解を用いた手法が提案されている。しかし他にも解は存在する。本研究では逆フィルタの振幅成分と位相成分を分離して計算し、冗長系において最小ノルム解以外の解を計算するアルゴリズムを提案し、その有効性を数値計算により確認する。
9851077 中西 正洋 井上 克郎 西谷 紘一 松本 健一 -
発表題目:<題目>脳波データを用いたユザビリティ評価実験の考察
発表概要:<概要>ソフトウェアのユーザビリティの評価方法として、ソフトウェアを使用している時のユーザの脳波を利用した評価方法を提案する。 提案する手法では、従来から存在しているユーザへのアンケートやインタビューなどに よる評価方法や専門家/評価者/開発者による評価方法の欠点を補うものである。 今回の発表では、脳波データから感性を導き出す感性スペクトル解析法について述べるとともに、ユーザの脳波データからユーザビリティの評価を行なうための感性を取り出す誘発実験の手法について述べる。 さらに、誘発実験の手法の有効性を検証するために実施した評価実験についても考察する。 この結果、脳波を用いることにより、ユーザビリティを評価するための分析時間を大幅に短縮することが可能となった。
9851026 勝間 友久 井上 克郎 関 浩之★ 中小路久美代 -
発表題目:文章構築時における様々な Representation の統合
発表概要:文章構築のプロセスにおいては,アイディアとなる要素,要素のグループ化,文章の構造やフォーマットといった様々な視点から,構築中の文章を眺め評価することが必要となる.本発表では,文章構築の支援を目的とした i2D (idea to Document) システムを提案する.これは,アイディアとなる要素の作成,アイディアからのテキストの生成・修正,要素のグループ化,文章の構造化といった様々なプロセスを表現し,その表現を統合することを目指したシステムである.
9851049 地平 稔 関 浩之 井上 克郎 楫 勇一 -
発表題目:ユーザタスクの形式的記述に基づくインタラクティブシステム設計法
発表概要: 発表者の研究グループでは, 設計の上流工程から適用できる体系化されたインタラクティブシステム設計法について研究している. この設計法は以下の手順から構成される.
(1)タスク図と呼ばれる形式的記述法を用いてユーザタスクの記述を行う
(2)タスク図にユーザインタフェース設計情報を追加した, UI設計書を作成する
(3)UI設計書に基づいてプロトタイプを自動生成する
発表者は主に, UI設計書の記述法とプロトタイプ生成法について研究している. 本発表では, 本設計法の概略と, 特にUI設計書の記述法およびプロトタイプ生成法について述べる.
9851102 松田 耕一 小山 正樹 関 浩之★ 飯田 元 松本 健一
発表題目:分散オブジェクト技術における性能比較
発表概要:近年、ネットワーク上に分散して配置されたアプリケーション同士が 相互に通信し合って一つの処理を行なう分散アプリケーションの構築が主流に なりつつある。 しかし、クライアント・サーバ間の通信には様々な問題点を抱えている。このような問題を解決する 分散オブジェクト技術としてRMI(Remote Method Invocation),CORBA(Common Object Request Broker Architecture)およびActiveXがある。しかしながら、各々の技術は長所と短所を合わせ持つ。 本研究では、 特にRMIとCORBAに注目し性能比較を行ない、二つの技術の適用範囲を明らかにす る。
9751063 高橋 学 藤原 融 関 浩之 栄藤 稔 -
発表題目:<題目> Gabor フィルタマスクによる高品位画像電子透かし手法
発表概要:<概要> 近年、インターネットやマルチメディアのためのディジタル機器の著しい 普及により、デジタルコンテンツの精細なコピーを容易に作成できる環境 にある。 このため、不正コピーの抑止力として 電子透かし技術が注目を 集め、研究、実用化が共に盛んに行われている。
この電子透かし技術には満すべき条件として 次の2つの主な条件があ り、研究活動においてはこの2つを同時に追求することがその焦点となって いる。

1 透かしの埋め込みによる品質劣化を押える。
2 圧縮や変換処理、改竄への耐性を持つ。

しかし、この2つの条件は互いにトレードオフの関係にあるのが現状である。

このような背景を踏まえ、本発表では 既存の透かし方式にマスク処理を加 えることで透かしの耐性をほとんど損なわず、より品質の良い透かし入りデータ を得る手法を提案する。そして、数ある透かし方式の中で 一つのスタンダード になっているスペクトラム拡散方式で透かしを入れた濃淡静止画像について 提案手法を適用した結果、画質の向上と透かしが検出出来ることを確認できた。