ゼミナール発表

日時: 10/5(火) 5限


L1 横矢研 (進行責任教官: 山澤助手)


L2 山本研 (進行責任教官: 知念助手)

9851076 中塚 盛雄 千原 國宏 横矢 直和 眞鍋 佳嗣 -
発表題目:超音波2次元リングアレイプローブを用いた実時間3次元計測システム
発表概要: 超音波を用いた計測は、医用や産業などの様々な分野で実用化されている. 特に濁水中などの光学的な手法で物体を計測することのできない状況下では,非常に有効な手段である。現在主に用いられている超音波計測システムは2次元断層像の表示のみを行うが、近年3次元像表示への要求が高まってきた。そこで本研究では2次元リングアレイプローブを用いリアルタイムで計測データを取り込み3次元像を再構成するシステムを構築する。
9851088 林 憲治 西田 豊明 横矢 直和 武田 英明 -
発表題目:テキストの明示的構造化による新しい知識の発見
発表概要:ネットワークの発展と普及、さらにメディアの電子化により情報獲得の困難性が問題となっている。そして膨大な情報の中には有用な情報、不要な情報が混在している。本研究では雑多な情報の中から有用な知識を獲得することを目的とする。情報をクラスタリングする研究は多くあるが、それらは暗示的に行なわれるため、分類の基準が明らかではない場合が多い。文書の特徴を抽出し、明示的に構造化することで隠れた相関性を発見できるようなシステムの構築を目指している。
9851094 藤岡 靖久 植村 俊亮 鹿野 清宏★ 横矢 直和 吉川 正俊
発表題目:同期多視点を意識した映像データベースのための概観把握手法
発表概要:一般に映像データの内容に関する検索を行う場合、格納されている映像全てに 目を通すのは現実的でない。そのため、映像データのエッセンスをユーザに提示し、それ に基づいた検索を行うのが有効である。また、近年会議映像や監視ビデオなど時間軸を共 有する複数の映像、いわゆる同期多視点映像が増えつつある。
本研究では同期多視点映像に対する概観把握手法を提案する。例としてSCS会議映像を取り 上げ、カット検出や音声認識、話者区間などの情報から概観把握のためのカタログを作成し、 映像データの効率的な閲覧を可能にする。
9851117 安福 友浩 伊藤 実 横矢 直和 石井 信 -
発表題目:主成分分析、尤度関数を用いた分割・併合操作付きK平均法
発表概要:K平均法は、クラスタ数Kの選び方や各クラスタの中心ベクトルの初期値に、 大きく影響を受けることが知られている。本発表では、K平均法の初期値依存による クラスタリング精度低下を、主成分分析、尤度関数を 用いた分割・併合処理を行うことで、 より尤もらしいクラスタリング結果が得られることを示す。

L3 福田研 (進行責任教官: 片山助手)

9851019 岡本 康明 福田 晃 山本 平一 渡邉 勝正★ 最所 圭三
発表題目:組込み向けOSにおけるアプリケーション指向のメモリ管理機構について
発表概要: 近年,組込みシステムにおいてもプログラムの生産性向上などのため,OSが用 いられるようになってきている. しかしながら,組込みシステムのアーキテク チャは極めて多様であり,アプリケーションの用途に最も適合するOSを選択し て使っているのが現状である. また,組込みでは最終製品の製造コストを抑え ることが重要であるため,メモリに対する制約が特に厳しい. 効率的なメモリ 利用を行うためにはアプリケーションの目的に応じてメモリ管理を変えること も必要であると考える. 本発表では,アプリケーションの立場からそれらに適 したメモリ管理機構を提供することを考える.
9851021 奥野 幹也 福田 晃 山本 平一 渡邉 勝正★ 最所 圭三
発表題目:デバイスドライバ生成システムにおける入力の改良
発表概要:デバイスドライバの作成には、対象デバイスやオペレーティングシステム(OS) に関する知識が必要となるため、多大な時間と労力を必要とする。我々は、こ の労力を軽減するために、デバイスドライバ生成システムを提案している。生 成システムは、デバイスドライバ仕様、デバイス依存仕様、OS依存仕様の3つ を入力とし、デバイスドライバのソースコードを出力とする。しかしながら、 以前提案したシステムでは、入力におけるデバイス依存仕様の占める割合が大 きくなり、ドライバ作成にかかる手間の削減には、効果が少なかった。そこで 本稿では、デバイスドライバを改めて抽象化し、それぞれの入力の詳細を再定 義することにより、ドライバ作成にかかる時間と労力のさらなる削減を行なう。 デバイスの記述例として、OS は FreeBSD と Linux、デバイスはネットワーク デバイスの割り込み処理を対象とする。
9851055 砂川 克志 福田 晃 山本 平一 渡邉 勝正★ 最所 圭三
発表題目:組込みシステムにおける割込み処理の生成システムについて
発表概要:組込みシステムにおけるソフトウェアの生産性向上のために,ITRONをは じめ多様な組込みシステム向けOSが作成されている.組込みシステム向け OSはハードウェアに特化して作られることが多く,OSそのものの移植性は 必ずしも高くない.特に割込みに関しては,使用するプロセッサに大きく 依存するので,移植の際に非常に大きな問題になる.割込み機能を仮想化 し,OSの上位の層とのインタフェースを統一することにより,ハードウェ アの差異を吸収する方法が考えられる.しかし,組込みシステムは即応性 が求められることが多いため,仮想化によるオーバーヘッドが問題になる ことが多い.そこで,本研究では,応答速度を維持しつつ組込みシステム 向けOSにおける生産性の向上を図るため割込み機能の自動生成システムを 提案する.
9851083 長谷川 創一 福田 晃 山本 平一 湊 小太郎★ 最所 圭三
発表題目: 複数の通信メディアを利用した階層型データの効率的転送機構の提案
発表概要:
現在の移動計算機環境における無線通信メディアである携帯電話やPHS(pull方 式)は,帯域が狭く不安定である.一方,数年後に実用化される見通しとなっ ている地上波ディジタル放送などのデータ放送(push方式)が,広帯域のデータ 転送手段として期待されるが,データ放送は必要なデータが放送されるまでの 待たなければならないという問題がある.そこで本論文では,マルチメディア データを複数の階層に分け,それらをpull方式とpush方式の両方を用いて転送 することで,それぞれの問題点を補う効率的な転送方式を提案する.また,実 装に向けて,いくつかのアプリケーションに適応できるシステム(キャッシュ, 同期,データ転送など)を提案する.

S1/S2 関研 (進行責任教官: 服部助手)

9851007 和泉 順子 湊 小太郎 福田 晃 砂原 秀樹 -
発表題目:<題目> 地理的位置情報の管理とアクセス制御に関する研究
発表概要:<概要> インターネット上に固定または移動する計算機が遍在している環境では、ユーザ と共に計算機が移動するのに伴って、ネットワーク空間だけでなく現実空間での 位置に関する様々な情報を必要とすることがある。 そこで地理的位置情報管理システム(GLI system)に欠落しているアクセス制御 を検討し、公開情報・非公開情報の双方の扱いを可能とするシステムの構築を目指す。
9851028 金森 正高 山本 平一 山口 英 福田 晃 -
発表題目:Secure Clustered Web Server における負荷分散に関する研究
発表概要:Internet の普及は、人気 Web Site にアクセス集中による過負荷という問題を引き起こしてる。また、電子商取引などにみられるように、これからの Web Server を考えた場合、当然 Security 上の配慮は必須である。そこで、このような問題を解決するべく Secure Clustered Web Server 用の負荷分散に必要な条件を述べ、アクセス集中による過負荷の軽減手法を提案する。
9851062 竹内 康茂 湊 小太郎 福田 晃 砂原 秀樹 -
発表題目:移植性に優れたJavaネイティブ実行環境に関する研究
発表概要:元来、Java言語は、インタプリタによる逐次実行を意図して設計されたが、 実行速度や資源の利用効率を考慮した場合、既存のプログラミング言語と同様に、 機械語コードを直接の目的コードとしてコンパイル・実行することが望ましい。そこで、 Javaコンパイラが出力する中間言語(バイトコード)を、既に広範な環境に移植されている他の プログラミング言語の実行系に解釈させることにより、Java言語の特徴のひとつである、 高い移植性を維持したままネイティブ実行環境を構築する手法を提案する。
9851060 財部 倫孝 伊藤 実 関 浩之 石井 信 -
発表題目:タプル間の依存関係を表現できる確率的データベースモデルの提案
発表概要:従来の確率的データベースでは,データベース中の各組に対してそれぞれ確率を付加するというものが一般的な定義方法であった.しかしこのような定義では組と組との依存関係,例えばある2つの組がそのデータベース中に同時には存在し得ないという関係にあることをうまく表現できない.そこで本研究ではconditional tableという各組に論理式による条件式が加えられたデータベースに確率の概念を付加することによって,組と組との依存関係を表現できる確率的データベースの定義を提案する.
9851113 持橋 大地 松本 裕治 関 浩之 - -
発表題目:確率的連想に基づく意味論
発表概要:自然言語における語の意味とは差異によってのみ表現されるが, 動的に変化するそれを離散的な素性によって記述し切ることはできない. 本研究では, 意味を連想状態を表す確率ベクトル(確率分布)として捉え, 文脈を意味空間の変換としてモデル化するとともに, その形式化と応用を提案する. 特に, 構文的妥当性と表裏をなすものとして文の意味的 consistencyを表現することを目標とする.
9851126 吉岡 大祐 鹿野 清宏 関 浩之 中村 哲 -
発表題目:<題目>調波成分を利用したSTRAIGHTの極低ビットレート音声符号化
発表概要:<概要>高品質かつ極低ビットレート音声コーデックは、分析合成モデルを用いることにより実現できる。本研究では音声分析合成方式STRAIGHTを音声符号化に適用させることを考え、符号化についての検討を行なう。