ゼミナール発表

日時: 10/5(火) 3限


L1 小笠原研 (進行責任教官: 中村助手, 松本助手)


L2 渡邉研 (進行責任教官: 堀山助手)

9851119 山下 敏行 横矢 直和 小笠原 司 竹村 治雄 -
発表題目:複数の全方位画像センサを用いた環境の3次元モデルの作成
発表概要:仮想現実感や複合現実感の研究において実空間の構造を仮想空間へとりこむ 要求が高まっている。従来の研究では一般のカメラを用いたため周囲の環境を 取り込むためには多くの画像を必要とした。本手法では複数の全方位画像センサを 用いてステレオ視を行なうことにより少数の画像で周囲の環境を仮想空間へとりこむ 手法を提案する。
9851131 吉本 潤一郎 伊藤 実 小笠原 司 石井 信 -
発表題目:オンラインEM強化学習法による不安定力学系の制御
発表概要: 強化学習は試行錯誤を通して問題解決のための方法を 探索する機械学習の手法である。 強化学習はゲームの戦略獲得のように有限個の状態と有限個の行動を持つ マルコフ決定問題に広く応用され、成功を収めてきた。 一方で、人体やロボットの運動制御の問題に強化学習を応用することは、 対象システムの状態変数および制御変数の空間がともに連続であるために 前者に比べてはるかに難しい。 本研究では、オンラインEMアルゴリズムに基づく強化学習法を提案し、 不安定力学系であるacrobotの制御問題に応用する。
9851203 添田 宏彰 西田 豊明 小笠原 司 武田 英明 -
発表題目:強化学習における状況遷移ネットワークシステムの実ロボットへの適用
発表概要: 状況認識と行動規則の同時学習を行なう「状況遷移ネットワークシステム」の 実ロボットへの適用を行なう。 状況遷移ネットワークは、強化学習における入力の一般化問題に対する アプローチの一つである。 状況遷移ネットワークシステムの入力の一般化問題に対する有効性は、 シミュレーション実験上で確認されている。 しかし、実環境は不確実で非決定的なため、実ロボットでの有効性は未知である。 本研究では、実ロボットならではの問題点の対応を目指す。
9851205 玉越 大輝 伊藤 実 小笠原 司 石井 信 -
発表題目:連続空間内でのマルチエージェント強化学習
発表概要:エージェントシステムは、分散並列処理や社会のモデル化などの点において近年重要になってきている。ここではエージェントが協調して仕事をこなす点に着目し、仕事の達成に望まれる行動を強化学習によって獲得することを考える。またロボットシステムなどへの応用においてはエージェントが動く空間が連続であることが一般的である。そのために追跡問題と呼ばれる問題を設定し、コンピュータシミュレーション結果を示す。

L3 伊藤研 (進行責任教官: 中西助手)

9851008 井筒 稔 藤原 秀雄 渡邉 勝正 増澤 利光 -
発表題目:RTLデータパスにおける組み込み自己テストに関する研究
発表概要:近年のVLSI回路の大規模化・高集積化に伴い,VLSI回路のテストはますます困難となっている.そこで,テストが容易になるように回路の設計を拡張するテスト容易化設計が提案されている.本研究ではレジスタ転送レベルのデータパス回路を対象とした組み込み自己テスト方式によるテスト容易化設計法を提案する.提案手法では,外部入力,外部出力に接続する部分にのみテストパタン生成器,応答解析器を組み込み,被テスト回路の各組合せモジュールに対し,そのテストパタンと応答の伝達を保証するように回路を設計変更する.この組込み自己テスト方式では,従来手法よりも低いハードウェアオーバーヘッドで,高い故障検出率を得られる実動作速度によるテストが可能となる.
9851057 高岡 一馬 松本 裕治 渡邉 勝正 - -
発表題目:生成語彙を用いた動詞句の意味解析
発表概要:多義性を持つ語の意味を記述する際、それぞれの意味を列挙すると いう方法では不十分な場合がある。これを解決する枠組みである生成語彙を用 いて日本語の動詞句について分析する。その上で、生成語彙での操作の一つで ある共構成を計算するモジュールについて検討を行う。
9851073 永井 慎太郎 藤原 秀雄 渡邉 勝正 増澤 利光 -
発表題目:固定制御可検査性に基づくRTLデータパスのテスト容易化設計法
発表概要:近年のVLSI回路の大規模化・高集積化に伴い,VLSI回路のテストはますます困難となっている.本研究で対象とする回路は,レジスタ転送レベルでのデータパスであり,本研究では完全故障検出効率を保証するテスト容易化設計法を提案する.提案手法は,階層テスト生成法に基づいており,強可検査性に属する固定制御可検査性を満たすように回路の設計を拡張する.強可検査性とは,与えられたデータパス中の各回路要素に対して,テストプランが存在することを意味する.テストプランとは,回路内の構成要素に対して,データパスの外部入力から任意の値の正当化と,正当化された値に対する応答の外部出力への伝搬を行うために必要な制御ベクトルの時系列をいう.一般にテストプランは,正当化/テスト/伝搬の3つのフェーズから構成される.提案する固定制御可検査性では,テストプランでの各フェーズの制御ベクトル系列が同じベクトルで構成される.これにより,データパスへのテストプランの供給が容易になると期待できる.

S1/S2 小山研 (進行責任教官: 片山助手)

9851043 近藤 隆司 関 浩之 伊藤 実 楫 勇一 -
発表題目:ソフトウェアにおけるオフライン使用可能な従量制課金システムの提案
発表概要: ソフトウェアに対する従量制課金システムについて考える。 既存の従量制でのソフトウェアの課金システムでは利用時にライセンスサーバー に接続しにいく必要があるものが大半である。 従って、ネットワークのトラブルや高負荷により、ユーザーはソフトウェアを 利用したい時に、安定した利用が出来ない可能性がある。 オフラインでの課金を可能にするものとして、特殊な暗号パターンを返すハー ドウェアキーを接続するものや超流通システムがあるが、特殊なハードウェア を準備する必要がある等、実用上問題がある。 本研究では、ある程度環境を限定したうえで、特殊なハードウェアを他に用意 せず、ソフトウェアの耐タンパー技術を利用して、ソフトウェアのオフライン 利用が可能な課金システムを提案する。
9851052 鈴木 亜香 関 浩之 藤原 融 楫 勇一 -
発表題目:公開鍵暗号系の安全性に関するいくつかの概念とその関係について
発表概要:近年インターネット等が一般的なものになるに伴い、そのような所で使われている公開鍵暗号系の安全性に関して、何らかの客観的基準が必要になってきた。これまでに公開鍵暗号系の形式的な安全性が定義され、それを満たす暗号系も提案されてきている。しかし安全性は多角的に示される必要があり、現実的にはこれらだけで十分であるとは言えない。そこで本発表では新たに定義した6つの公開鍵暗号系の安全性について紹介する。またこれまでに定義されていた安全性との関係についても述べる。
9851096 星野 力 伊藤 実☆2 東倉 洋一 銅谷 賢治 石井 信
発表題目:<題目> 生物の階層的時系列学習に対する、計算論的観点からの考察。
発表概要:<概要> 人の言語を含む生物におけるコミュニケーション手段の獲得において、階層的時系列の学習は、欠くことの出来ない要素である。獲得の為の必要条件を計算論的枠組みから考察し、得られるモデルの有効性をシミュレーションに基づき検討する。
9851109 宮崎 章 高橋 豊 伊藤 実 笠原 正治 -
発表題目:連想記憶のパターンの距離に関する性質
発表概要 : 連想記憶のモデルにおいて、種々の記憶特性が解析されている。 しかし、これらの解析において、記憶するパターンの特性に ついては、詳しく調べられていない。 系列を記憶するモデルを考えた場合、各パターン間の距離に依存 して記憶特性が変化することが予想できる。 そこで、系列間の距離と系列内の距離とが異なるモデルについて 考える。
9851027 加藤 宏和 山本 平一 山口 英 小山 正樹 -
発表題目:<題目>ソフトウェア無線における誤り制御技術の研究
発表概要:<概要>現在、ソフトウェアによる無線機の構築が注目されている。そこで、このソフトウェア無線でより効率の良い情報伝送を行うために適応的に誤り制御を行う技術についてシミュレーションを行って検討する。
9851059 高林 修司 井上 克郎 小山 正樹 松本 健一 -
発表題目:<題目>ニューラルネットワークを用いたバグを含むモジュールの検出
発表概要:<概要>長年に渡って保守、運用されているシステムでは、機能追加や削除により、ソースコードが複雑化しバグを発生しやすくなっている。このようなモジュールをできるだけ早い時期に特定したい。本研究では、ニューラルネットワークを用いた判別分析を利用して、バグの含まれるモジュールの特定を行なう。
9751052 三宮 健 植村 俊亮 小山 正樹 中小路 久美代 -
発表題目:銅鐸の「出土状況」に関するデータベース
発表概要:考古学分野でも計算機の利用は活発になっているが、データベース の構築に関しては余り進展が見られない。その要因の一つに、データの「複雑 な階層構造」の存在が挙げられる。階層構造とは、例えばある1つの遺構から 複数の遺物が出土するという状況である。これまでのデータベースには、この 両者の関係を記述できるものはなかった。 本研究では遺物の「出土状況」に着目し、このデータベース化を試みる。対象 資料には銅鐸を用いる。銅鐸の出土状況を知る考古学調査例は少なく、これを データベース化し情報を共有することは銅鐸の調査・研究双方にとってメリッ トがある。