ゼミナール発表


会場: L2

司会: 大竹先生


会場: L3

司会: 岩佐先生

9951014 井村 誠孝 像情報処理学 千原 國宏 masata-i
発表題目:論文紹介 "Real-Time Techniques For 3D Flow Visualization" (Proceedings Visualization '98)
発表概要:3次元流れの可視化においては、近くの情報による遠くの流れの情報の 隠蔽(オクルージョン)や、深さ・向きの情報のあいまいさが問題となる。 これらの問題を解決する流れの提示手法として、 部分的に透明なテクスチャを流線に貼り付けてアニメーションさせる手法(Dashtube) および対象の一部分を詳細に観察するためのインタフェース(Magic Lens, Magic Box) を紹介する。
9951018 圓道 浩史 情報論理学 藤原 秀雄 hirosh-e
発表題目:<題目>論文紹介"Fast,Long-Lived Renaming" (International Workshop on Distributed Algorithms WDAG'94)
発表概要:<概要>非同期式共有メモリシステムにおいて、共有メモリへ同時にアクセスするプロセス数がある一定数以下に限定されるならば、アクセスしようとするプロセスの改名(renaming)を行うことによって計算の高速化が可能となる。本発表では従来より高速な改名アルゴリズムの一つとしてOne-time Building Blockを用いた手法を紹介する。
9951028 片岡 弘之 システム制御・管理 西谷 紘一 hiroy-ka
発表題目:Adaptive Control of Linearizable Systems(論文紹介)
発表概要:非線形システムを線形化するための手法の一つとして、出力を入力が現われるまで微分し、入出力関係を線形化する入出力線形化手法がある。しかし、誤差や不確定性が非線形項に含まれているときには非線形項の厳密な消去が行われないという問題点がある。この問題を解決するため、非線形項の不確定性をパラメータ表現し、非線形項の厳密な消去を漸近的に行う適応制御手法を紹介する。
9951001 阿部 武徳 情報基礎学 関 浩之 takeno-a
発表題目:正則性を保存する項書換え系の研究紹介
発表概要:項書換え系(term rewriting system, TRS)とは計算モデルの1つであり, 一般にその重要な性質のほとんどは決定不能である. そこで,それらの性質が決定可能になるようなTRSの部分クラスを見付ける研究 が行われている.従来,書換え規則の形だけに注目したクラス分けが行われてき た.しかし近年,それに加えて,書換えて得られる項の集合の性質に注目した クラス分けの方法として,木オートマトンによるクラス分けが盛んに行われている. 本発表では,木オートマトンによるクラス分けの方法を紹介する.
9951002 蟻川 浩 情報科学センター 湊 小太郎 hiro-ari
発表題目:自己反映計算に基づくJava言語用の開放型Just-in-Timeコンパイラ OpenJITの研究開発 (論文紹介)
発表概要:プログラミング言語Javaは可搬性、移植性に優れている反面、実行速度が 遅いという欠点をもつ。その解決策としてJIT(Just-in-Time)Compilerを用いる方法 がある。 JIT Compilerは様々な種類のものが存在するが、本発表では、自己反映計算の概念 に基づいた、アプリケーションや計算環境に特化した言語の機能拡張と最適化が行な える、"OpenJIT"について紹介する。
9951003 伊加田 恵志 情報基礎学 関 浩之 satosh-i
発表題目:論文紹介 "Verification of control flow based security properties"
                                        ( in 1999 IEEE Symposium on Security and Privacy )
発表概要:最近、Java など、セキュリティチェック機能を持つプログラミング言語が提案されている。 そこで、局所的なセキュリティチェックが、プログラム全体の安全性を保証できるかどうかを自動的に検証できるモデルが必要となる。 本論文ではまず、プログラムの状態を手続きの呼出系列でモデル化し、検証の対象とする。 プログラムの全状態集合 S は一般に無限になるため、検証の自動化は不可能である。 そこで、次の条件を満たす S の有限部分集合 S' を定義する。「 S において性質qが成り立つことと、 S' において q が成り立つことは等価である。」 プログラムにおける再帰が自己再帰のみであるならば S' は有限となり、検証は自動化できる。例として、ごく単純な電子商取引を実現するプログラムモデルの検証結果を述べる。
9951004 井口 泰典 像情報処理学 千原 國宏 yasuno-i
発表題目:論文紹介 "Tracking and Segmenting People in Varying Lighting Conditions using Colour"
発表概要: 色は無条件に変化する場面での人物のロバスト抽出と追跡に使われている. Gaussian mixture modelによる皮膚,衣服,背景の色の確率密度から, 照明条件の変化による色の変化に適応した,人,顔,手の抽出,追跡,分離を行う. アプリケーションとして (1)バーチャルスタジオにおいて人物と背景とを分離する. (2)顔とジェスチャー認識において顔と手に焦点を合わせる. についてリアルタイムで多数のオブジェクトの追跡を行った結果を紹介する.
9951005 池田 陽平 言語科学 鹿野 清宏 youhei-i
発表題目:日本語基本周波数生成モデル
発表概要:人間の発話は、感情、態度、文化などによって話者ごとに異なる。なかでも、基本周波数の変化は発話の個人差や感情を含んだ発話、方言などに重要な役割がある。そこで東京方言の基本周波数生成モデルである藤崎モデルの紹介と大阪方言の特徴について紹介する。
9951007 市川 徹 ソフトウェア基礎 横矢 直和 toru-i
発表題目:REAL-TIME OBJECT DETECTION FOR "SMART" VEHICLES
発表概要:近年、様々な安全装置を搭載した自動車が開発されているが、より高度な安全技術には、歩行者や標識といった物体の認識が必要不可欠である。 そこで、本発表では、距離変換を利用したマッチングによる、実時間での物体検出システムを提案した論文を紹介する。
9951008 斉宮 誠 情報基礎学 関 浩之 makoto-i
発表題目:Turbo符号とその技術的課題に関するサーベイ
発表概要: 1993年に発表されたTurbo符号はシャノン限界に近い特性を与える符号として注目を集めている. 当初, Turbo符号は実験的に導出された符号であるために, その信憑性に疑問が持たれていた. しかし, 近年になってその特性の要因が少しずつ解明されてきており, 従来畳み込み符号が担っていた役割をTurbo符号が取ってかわると考えられる.
現在, 符号理論研究の中心的存在になりつつあるTurbo符号について紹介する.
9951009 伊藤 英明 計算機アーキテクチャ 福田 晃 hidea-i
発表題目:Query Localization Techniques for On-demand Routing Protocols in Ad Hoc Networks (Mobicom 99)
発表概要:Ad HocネットワークにおけるルーティングプロトコルであるOn-demand protocolに注目し、クエリーのブロードキャストによって生じる、ルーティングのオーバーヘッドを減少させるための手法を提案し、シミュレーションによって評価を行う
9951010 伊野 智行 ロボティックス 小笠原 司 tomoyu-i
発表題目:<題目>電動車椅子の走行支援システム
発表概要:<概要>高齢化社会へと急速に移行しつつある現代において、病気や事故、高齢により身体機能が低下または失った機能を補う支援技術の重要性はますます高くなっている。今回、その中でも下肢に何らかの障害があり、自力での歩行が困難な場合の補装具である電動車椅子をとりあげ、その走行支援について紹介する。