情報通信概論
Introduction to Information and Communication Theories

講義内容

情報理論基礎

情報理論の基礎的な概念を学ぶ。記憶のない離散的な情報源に対する最適符号 化法について述べる。ここでは,最適符号化法としてハフマン符号化法をとり あげ説明する。情報量,エントロピーの概念を紹介し,シャノンの情報源符号 化定理について述べる。
  1. 情報源符号化問題の定式化
  2. ハフマン符号化法
  3. 情報量,エントロピーの定義
  4. シャノンの情報源符号化定理

ディジタル信号処理

離散信号の表現法,信号の時間/周波数領域での解析,ディジタルフィルタ, 離散フーリエ変換などディジタル信号処理の基礎知識を解説し,その応用につ いて論述する。
  1. ディジタル信号処理基礎(処理の概要)
  2. ディジタル信号処理基礎(時間領域解析法)
  3. ディジタル信号処理基礎(周波数領域解析法)
  4. ディジタル信号処理基礎(フィルタ設計)
  5. ディジタル信号処理基礎(離散フーリエ変換)
  6. ディジタル信号処理応用(音声処理,画像処理,ディジタル制御)

通信システム基礎

通信システムについての基礎的内容として,変調方式,雑音理論,通信線路, ネットワーク技術等について理解を深め,更に実際のシステムとして光通信シ ステム,移動通信システム,通信ネットワーク等について講述する。
  1. 通信システムとは
  2. アナログ通信システム
  3. ディジタル通信システム
  4. 変調方式
  5. 光通信システム
  6. 移動通信通信システム
  7. 通信ネットワーク

教科書

情報理論基礎

嵩 忠雄著:情報と符号の理論入門 ,昭晃堂,1989

ディジタル信号処理

P. A. Lynn : INTRODUCTORY - Digital Signal Processing - with Computer Application , Wolfgang Fuerst, 1989

通信システム基礎

宮内一洋: 通信方式入門,コロナ社

参考書

情報理論基礎

Richard E.Blahut : Principles and Practice of Information Theory, Addison-Wesley, 1987

前提とする知識(必ずしも先修条件ではない)

大学学部程度の確率論の初歩的な事項