学際領域特論 IV
Advanced Interdisciplinary Domain IV

講義内容

情報技術の発達は,企業活動の中心である商流をシステム化し,さらには,そ れを支えるインフラとしての金融システムをも変化させてきた。一方,価値の 源泉が "不足している" ことにある従来の経済が,与えればなくなる "もの" を中心をした活動であるのに対し,与えても減らずいくらでも増やすことので きる "情報" を対象とする活動は,価値の源泉が "豊かな普及" にある新しい 経済活動であることを認識するならば,新しいタイプの貨幣を必要をする社会 がくるのではないか,という観点から,これからの情報システムのあり方を論 じる。

教科書

真田英彦監修,岡田定著:効果のみえる情報システム, 共立出版,1994

参考書

  1. 電子情報通信学会編: 情報通信ネットワークハンドブック,オーム社, 1992
  2. 山田文道編:情報技術がマネーを変える,富士通経済研,1992
  3. 大阪大学教授グループ:世界の中の日本経済,有斐閣,1991
  4. 林敏彦編: 電気通信,NTT出版,1994
  5. R. M.グッドウイン著,有賀裕二訳:カオス経済動学,多賀出版,1992
  6. L. Kleinnrock: Queueing systems, Vol. 1: Theory, Wiley, 1975
  7. E. Gelenbe G. Pujolle: Introduction to Queueing Network , Wiley, 1987

前提とする知識(必ずしも先修条件ではない)