計算理論 II
Theory of Computation II
講義内容
多数の計算機を利用して問題を解くための分散アルゴリズム,並列アルゴリズ
ムの研究が盛んに行なわれている。
本講義では,基本的な問題を具体例として取り上げ,分散アルゴリズム,並列
アルゴリズムの基本的技法を紹介する。また,フォールトトレラント分散アル
ゴリズム,並列計算量の理論についても述べる。
- 分散計算モデル
- 分散アルゴリズムの計算量(通信計算量・領域計算量・時間計算量)
- 基本的な分散アルゴリズム(論理時計・リーダー選挙)
- フォールトトレラント分散アルゴリズム(自己安定アルゴリズム)
- 並列計算モデル(並列ランダムアクセス機械)
- 並列アルゴリズムの計算量(プロセッサ数・時間計算量)
- 基本的な並列アルゴリズム(リストランキング・グラフアルゴリズム)
- P完全性
教科書
なし
参考書
- J. JaJa : An Introduction to Parallel Algorithms, Addison Wesley, 1992
- A. Gibbons・W. Rytter : Efficient Parallel Algorithms, Cambridge University
Press, 1988
- 宮野悟 : 並列アルゴリズム,近代科学社,1993
- G. Tel : Introduction to Distributed Algorithms, Cambridge University Press,
1994
- 亀田恒彦・山下雅史 : 分散アルゴリズム,近代科学社,1994
前提とする知識(必ずしも先修条件ではない)
- アルゴリズムとデータ構造 (アルゴリズム概論 )
- 計算量理論(計算理論 I )