Colloquium A

日時(Date) 2021年1月18日(月)3限(13:30--15:00)
Mon. Jan. 18th, 2021, 3rd period (13:30--15:00)
場所(Location) エーアイ大講義室(L1) / AI, Inc. Seminar Hall (L1)
Online (Webex), 詳細はEメールで通知。.
司会(Chair) 佐藤 / Sato
講演者(Presenter) 田中 利洋 (奈良県立医科大学)
題目(Title) 最新の画像診断と画像下治療(IVR):コンピューター、ロボット、AIによる支援システム開発に向けての医学側のニーズ
概要(Abstract) 近年、放射線画像診断領域において、画像装置や撮像技術の進歩は目覚ましく、高精細の画像が短時間で撮像可能となった。これら取集された画像データは3次元や4次元画像に再構成され、詳細な病態診断が可能となっているが、一方で、莫大な画像データの読影業務に放射線診断医は日々追われている。また、画像診断の役割は、形態診断のみならず機能診断や病態の定量化などが求められるようになり、様々な領域で研究が進んでいる。その他、業務の効率化や医療過疎地域への貢献のための遠隔画像診断システムの構築も需要が多い。
 画像下治療(Interventional Radiology; IVR)は、X線やCT、超音波などの画像診断装置で体の中を透かせて見ながら細いカテーテルや針を挿入して、体を切らずに治療できる方法であり、患者さんの負担が少ない。がんや動脈硬化などの領域以外に子宮筋腫や肩膝の慢性疼痛にも応用されている。画像診断技術の向上により、精度の高い治療が可能となっているが、経験を積んだ術者の匠の技術が必要であることや術者の放射線被ばくが課題である。
 本講演では、これら最新の放射線画像診断・画像下治療を紹介し、新規技術開発へ向けての医療側のニーズについて触れたい。
講演言語(Language) 日本語
講演者紹介(Introduction of Lecturer) 平成8年3月奈良県立医科大学卒業
平成8年5月奈良県立医科大学放射線医学教室臨床研修医
平成10年4月愛知県がんセンター放射線診断・IVR部レジデント
平成12年4月奈良県立医科大学放射線医学教室助教
平成21年7月ドイツ、アーヘン大学応用医療工学部客員研究員
平成22年5月オランダ、マーストリヒト大学放射線科CIRSEFellow
平成23年8月奈良県立医科大学放射線医学教室助教
平成26年4月奈良県立医科大学放射線医学教室講師
平成27年5月奈良県立医科大学放射線医学教室准教授 現在に至る
所属学会: 日本放射線医学会(代議員)、日本IVR学会(評議員)、日本癌治療学会、日本膵臓学会、日本脈管学 会、日本血管内治療学会、Cardiovascular and Interventional Radiological Society of Europe(CIRSE)
専門医:
平成14年9月日本放射線学会専門医
平成15年10月日本IVR学会専門医、
平成27年7月日本脈管学会専門医