ゼミナールI講演

日時(Date): 平成29年5月17日(水)3限 (13:30 -- 15:00)
Wed., May 17th, 2017 (3rd Period, 13:30 -- 15:00)
場所(Location): L1
司会(Chair): 吉野先生

講演者(Presenter):  竹内 孝 (Koh Takeuchi)
NTT
題目(Title): データ解析による都市のパターンとリズムの理解
概要(Abstract):
時空間データとは、いつ・どこで観測値が得られたかという補助情報を持つデー タである。近年ではIoTデバイスやSNSサービスの普及により、都市・国家レベル の広域をカバーする時空間データが毎時毎分毎に観測されるようになった。本講 演では、このように膨大な時空間データを解析し、データの中に隠された人の行 動パターンとそのリズムを抽出するための一技術として、時空間テンソル分解法 を紹介する。時空間テンソル分解とは、観測位置の距離や時刻の前後関係を表す グラフ補助情報を用いたテンソル分解法であり、既存のテンソル分解よりも滑ら かで汎化性能の高いパターン抽出を可能とする特徴を持つ。本技術を用いて、都 市交通流データやシェアリングエコノミーに関わるデータを解析した事例の紹介 を行い、時空間データ解析から得られる俯瞰的な都市に関する知見の面白さ、ま た、その価値・可能性について話題の提供を行いたい
講演言語(Language): Japanese
講演者略歴(Biography): 2009年 早稲田大学理工学部電気・情報生命工学科卒業.2011年 同大学大学院 修士課程修了.2011年 日本電信電話株式会社入社.大学ではスパースコーディ ング、ブレインマシンインターフェースの時系列データ解析に取り組む.入社 後,NTTコミュニケーション科学基礎研究所 知能創発環境研究グループで 行列因子分解、ベイジアントピックモデルなどの統計的機械学習理論に関する 研究に従事.機械学習・データ科学センタ兼務.第28回人工知能学会全国大会 優秀賞,2015年度人工知能学会研究会優秀賞受賞.

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