ゼミナールI講演

日時: 平成25年6月3日(月)3限 (13:30 -- 15:00)
Mon., Jun. 3rd, 2013 (3rd Period, 13:30 -- 15:00)
場所: L1

講演者: 上野豊,福井一彦 (生体分子情報学(連携)・独立行政法人 産業技術総合研究所)
Yutaka Ueno, Kazuhiko Fukui (Molecular Bioinformatics Laboratory (Collaborative Lab)/National Institute of Advanced Industrial Science and Technology)
題目: 情報統合基盤技術やプログラム言語Luaを用いた生体高分子解析
概要: (1)本発表では、センター内外のデータベース、ソフトウェアを最新の情報技術を用いてシームレスに統合したバイオインフォマティクス利用基盤について紹介します。またセマンティック技術に対応したフレームワークを利用し、連携型DBと組み合わせた大規模解析を可能とする解析サービスやツール群のオントロジー開発について紹介します。
(2)プログラム言語Luaは、パスカルに似た文法の手続き型言語で、オリジナルの仮想マシンコードを用いた高速な実装のフリーソフトとなっています。 JITも開発され、コンパクトなスクリプト言語として多くのiPhoneアプリで採用されている他、ヤマハやCiscoのルータなど組込分野にも実績があります。 このセミナでは、Lua言語を利用した生物学分野のソフトウェア開発を中心に、Luaの概要、Luaを選択した理由、その効果について紹介します。生命情報科学やタンパク質立体構造解析では、階層的で複雑なデータが扱われますが、解析や数値計算の重要な部分はC言語で書かれます。そこで、C言語の計算プログラムとLua言語をリンクし、計算対象のデータを加工抽出する部分はLua言語で管理可能になります。Luaのデータ記述機能によって、複雑なデータも見通し良く扱うことができる等、Luaによるソフトウェア開発の今後の可能性について考察します。(参考 http://www.lua.jp)

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