吉田 昌剛 | ユビキタスコンピューティングシステム |
発表題目:
ユビキタス環境シミュレータへの協調作業支援機能の拡張
発表概要: 快適な住環境や省エネを実現するために,様々なデバイス(スマート家電)やセンサで構成されるスマートスペースが研究されている.本研究室では,ユビキタス環境システムを構築するためのシミュレーション技術の研究を行っている.スマートスペースは,様々な空間(リビングや台所など)で構成されており,扱われるデバイスやセンサの数も多いことから,複数開発者によって分担開発を行う事が求められている.しかし,既存のシミュレータは単一の端末のみで動作する.各開発者が担当部分を別々にシミュレートするので,各担当部分の統合時に問題が生じる(例えば,スマートスペース全体の電力管理).そこで,本研究では,統合時の問題解決の支援を行うため,複数の開発者が同時に協調してシミュレーションを行う手法を提案する.これを実現するために,1)シミュレータを複数の端末で動作させること,2)協調作業を促進するシミュレータ機能の2つを提案する.本研究のアーキテクチャは,サーバと,複数のタブレット端末で構成される.1)では,本研究で扱うシミュレータは3Dグラフィックスを用いるため,計算能力が低いタブレット端末で動作させると,スムーズに動作しない問題がある.そこで,サーバ側で3Dグラフィックスの描画をし,キャプチャ画像を取得する.タブレット端末では,その画像の環境マッピングの技術を使って,シミュレーションの画像を構成する.2)では,シミュレーション実行時において,デバイスやセンサの動作に問題がないかを発見し,問題がある場合は原因究明することが重要である.そこで,問題発見と原因究明の段階で,開発者が他開発者の担当部分を把握できる機能を提案する.発表では,研究背景,関連研究に加え,提案手法と今後の研究計画について述べる. | |
岩村 祐佳 | ソフトウェア工学 |
発表題目:ソーシャルネットワークにおける信頼研究
発表概要:ソーシャルネットワークは、何らかの社会的インフラとして使える可能性が高く、友達作りよりもそちらの方が役に立つだろうと期待されている。社会インフラとしてソーシャルネットワークを使う際に「信頼」という概念が重要となる。信頼の定義と関連研究からソーシャルネットワークにおける信頼の計算手法とその応用について紹介する。 | |
FALL DOUDOU | インターネット工学 |
発表題目:Quantified Risk Adaptive Access Conrol Model for Cloud Computing
発表概要:Cloud computing is the new emerging trend in information technology that has the capability to drastically change the way we are using Internet. Despite all its advantages, users are still reluctant to host their data in the cloud because they are doubtful about its security, particularly the security related to the multi-tenant environment. Traditional access controls were implemented in the cloud in order to make the multi-tenant environment secure. But the issue is those access controls are static while the cloud is dynamic, leading to legitimate doubts on the ability of those to fulfill the security needs of the cloud. We propose to use Risk-Adaptive Access Control (RAdAC), which is a flexible real-time access control model that can naturally support the dynamism of cloud environments. The most important part of this access control model is the security risk quantification that will de facto be the most important part in our research. We identified security risks related to compromised data security for the cloud administrator and the user: unauthorized access and inadvertent disclosure. We will try to quantify those security risks by using methods available in statistical machine learning. | |
宮原 一喜 | 計算メカニズム学 |
発表題目:XMLデータ変換における情報保存性について
発表概要:あるスキーマに従うXMLデータを別のスキーマに従うものへと変換を行う場合,一般には変換元データに含まれる情報が保存されることが望ましい.そのような変換における情報保存に対応する概念がいくつか提案されている.本発表では,XMLスキーママッピングと呼ばれる2つのスキーマ間に指定されるマッピング制約の無矛盾性,および可逆性と問合せ保存性に基づく情報保存性の定義について紹介する.また,マッピング制約の無矛盾性や,可逆性と問合せ保存性の判定問題の複雑さに関する既存結果について触れ,最後に今後取り組む問題について述べる. | |
石村 慎悟 | ソフトウェア設計学 |
発表題目:[論文紹介] グラフマイニングアルゴリズムを用いたギャップを含むコードクローン情報の生成
発表概要:ソースコードの保守性を悪化させる要因として,コピーアンドペーストにより作成される重複したコード(コードクローン)がある.多くのコードクローン検出手法は,完全に一致するものや識別子名を変更したものを対象としており,文の挿入・削除・変更によって生じるギャップ(不一致部分)を含むコードクローンに対応していない.紹介する論文では,既存の手法で得られるコードクローンの情報からグラフを構築し,グラフマイニングアルゴリズムの一つである,AGMアルゴリズムを適用することで,ギャップを含むコードクローンの検出する手法を提案している. 発表では,手法の詳細と,得られるコードクローンが開発者にとって有益なものであるかを評価した適用実験について紹介する. | |
高砂 雄介 | 環境知能学 |
発表題目:[論文紹介]Augmenting SLAM with Object Detection in a Service Robot Framework
発表概要:サービスロボットのシナリオで,本研究では自動的に認識した物体を含む環境地図を生成するタスクに関心がある.SLAM(simultaneous localization and mapping)の大半はロボットの位置推定だけをする.このようなマップは通常グリッドベースか,点や線の違う特徴を持つタイプである.我々は,環境内のオブジェクトを検出し,SLAMによって生成されたマップにそれらを置く物体認識システムとプロセスを増強する.タスクの実行中にロボットは,オブジェクト,場所とそれらの関係についての判断するために,この情報を使用することができる.メトリックマップは,また部屋に対応する位相的な実体に分割される.このようにして,ユーザは特定のオブジェクトの検索時に特定の部屋からオブジェクトを取得したり,ロボットから助けを得るためにロボットを指示できる. | |
江崎 大嗣 | 自然言語処理学 |
発表題目:感情対を利用した多クラス感情推定
発表概要:言葉の裏に存在する感情を推定することは対話システムへの応用や顧客の反応分析に必要な技術である。 従来、感情を推定する際にはSVMなどの分類器を用いて、存在するクラスの数への多値分類問題として取り組まれてきた。 本発表では、感情対を一つの軸と見なして複数の段階に分けて分類を行う新たな手法を述べる。 | |
和田 昌宣 | 言語科学 |
発表題目:音響的特徴量に基づく発話の意図に対応したラベルの自動付与 発表概要:電話の自動応答などで用いられる対話型の音声合成には,従来の朗読調の合成音声ではなく,より人間らしい合成音声が望まれている.このような合成音声の実現の為には,人間の発話の意図が重要である.本発表では,一例として対話音声の「うん」という音声に対して,その音響的特徴量に基づいて,発話者の意図に対応したラベルを付与するシステムを提案する.これを,本研究室で既に研究されている対話型音声合成と組み合わせることで,より対話的な音声の出力が可能となる. | |
山内 祐輝 | 知能コミュニケーション |
発表題目:説得対話システム実現のための検討
発表概要:近年、音声対話システムが注目を浴びており、様々なシステムとして実用化されている。しかし、その多くの対話システムの対話のタイプは、ユーザが対話の目標を持っているか、ユーザの興味を基に対話の目標を導くものである。システムが対話の目標を持っておりユーザを説得するタイプの対話システムはまだ実現されていない。そこで、本研究では、システムが対話の目標を持つタイプの対話である説得対話の実現に向けた対話制御部の構築を目的とする。 | |
程 飛 | 自然言語処理学 |
発表題目: CRF and latent variable models for Chinese Word Segmentation(CWS)
発表概要: For most natural language processing work, words are the basic units to process. Since Chinese sentences are written as continuous sequences of characters, segmenting a character sequence into a word sequence is the first step for most Chinese processing applications. Conventional approaches for CWS treat this problem as a character-based tagging task. CRF is a statistical sequence modeling framework which shows great performance in CWS. Recently, some latent variable models are also been applied to CWS. I'm going to implement CWS based on both models to reach the best performance. | |
藤田 朋希 | 知能コミュニケーション |
発表題目 : 翻訳品質と同時性を考慮した同時通訳手法の提案
発表概要 : グローバリゼーションの進展により,異言語間コミュニケーションを必要とする場面が増えている.そして,コミュニケーションの支援技術として,音声翻訳システムが注目されており,開発が進められている,しかし,現存する音声翻訳システムは発話から訳出するときの遅延が大きく,ニュース,講演などの独話において,話者が発話を休止することがないため利用できない.そこで,本研究では,翻訳品質を維持しつつ,同時性の向上を目的とした同時通訳手法の提案を紹介する. | |
與那嶺 崇 | 生命機能計測学 |
発表題目:近赤外線フェムト秒レーザーを利用した染色体手術法の開発 発表概要:近赤外線フェムト秒レーザーは余分な部分にダメージを与えずに分子結合を切断し、周辺部分に熱拡散せずに分子を除去する事ができることが特徴である。本研究では、近赤外フェムト秒レーザーを利用することで、生細胞内の間期染色体を余分なダメージを与えずに切断できる技術システムを確立することを目的としている。 | |
GARCIA RICARDEZ GUSTAVO ALFONSO | ロボティクス |
発表題目:Safety for physical human-robot interaction using a humanoid robot
発表概要:Recently, robots and humans are required to share the same physical space and even share some tasks. Due to the similar physical characteristics, humanoid robots can have easy access to human facilities and use tools design for humans. Nevertheless, sharing the same workspace leads to a close interaction between the human and a robot that could harm him. That is why it is necessary to improve safety for the human-robot interaction in order to avoid catastrophic consequences for the human and the environment. | |
NGEO JIMSON GELBOLINGO | 数理情報学 |
発表題目:Continuous Prediction of Finger Movement from Surface Electromyogram (sEMG) Signals
発表概要:Prediction of hand movements by using electromyogram (EMG) signals have been widely used in the control of virtual environments, robot manipulators, and prosthesis. Discrete classification of hand gestures and individual finger movement have enjoyed great success over the years. However existing methods give only a limited number of hand patterns possible, when unconstrained hand movements are dynamic and continuous in nature. Also, many complex tasks are done by the fingers, but decoding finger movements has not been given much attention, as compared to decoding the wrist, elbow, and shoulder movements. In our present study, we aim to develop a technique that can continuously predict all five finger joint angles of the human hand from surface electromyogram (sEMG) signals. In our methodology, we will explore linear and nonlinear regression techniques that is suitable to solve this type of problem. We will also incorporate a EMG-to-Muscle Activation model which takes into account electromechanical delay which is an important parameter to consider when EMG signal is used in real-time control applications. | |
築地原 里樹 | ロボティクス |
発表題目:ヒューマノイドロボットの歩行中の外乱に対する転倒回避
発表概要:ヒューマノイドロボットは二足歩行であることなど,人間の生活空間の適応が容易であることから,不安定な状況や予期せぬ外乱に対しての制御を行う 必要がある. 従来,これらに対して行われてきた研究について紹介した後に,本研究での人間の生活空間での外乱に対してのアプローチを述べる. | |