ゼミナール発表

日時: 7月11日(月)3限 (13:30-15:00)


会場: L1

司会:孫 為華
尾花 将輝 D 飯田 元 松本 健一 藤川 和利 吉田 則裕
発表題目:ソフトウェア開発プロセスの複雑さからソフトウェア品質を予測するモデルの構築
発表概要:近年,ソフトウェアは社会的に重要な役割を担っており,それに伴いソフトウェアの品質向上が重要視されている.しかし,ソフトウェア開発プロジェクトでは様々な要因により開発プロセスが複雑化しソフトウェアの品質を低下させる.本研究の目的は,ソフトウェア開発プロセスの観点からリリース後のソフトウェア(プロダクト)品質を予測する事である.ソフトウェア開発プロジェクトでは,想定していた開発計画とプロジェクト終了後の開発実績に大きな隔たりがあり,これがプロダクトの品質を低下させる要因となる.例えば,顧客の要望で機能要件が変更され,それに伴い計画に変更作業プロセスが追加される,といったケースがあげられる.予期せず追加されたプロセスにより開発プロセス全体が複雑になり,結果としてプロダクト品質が低下すると考えられるが,従来の研究ではプロセスとプロダクトの関係は明確に示されていない.本研究ではプロセスの複雑さに着目し,最終的なプロダクトの品質を予測するPCPQ (Process Complexity and Product Quality)モデルを提案する.PCPQモデルは,無計画に追加されたプロセスや無理な計画によって複雑化したプロセスからリリース後のプロダクトの品質を予測するモデルである.これまでに産業界における6プロジェクトのデータを用いてPCPQモデルを構築した.また,構築したモデルに対して新たなプロジェクトを適用することで,実測値に近いプロダクト品質を予測することができた.発表時には今後の予定として提案するモデルの更なる有用性の検証方法も報告する.
 
福山 正人 M2回目 金谷 重彦 湊 小太郎 Md.Altaf-Ul-Amin 中村 建介 高橋 弘喜
発表題目:インドネシアの伝統的治療薬であるJamuの適用に関する植物の分類
発表概要:Jamuはインドネシアのジャワ島で古くから民間に伝承されてきた治療薬の総称であり、現在6533種のJamuが登録されている。それぞれのJamuは数種の植物の混合物であり、様々な薬効を示す。Jamuの治療概念は確立されており、近代医学の概念とは若干異なる。本研究では、医療・健康管理の有効利用を提示するため、各Jamuに用いられている植物の薬効・適応症からJamu治療を科学的に検討した。Jamuの薬効に関するデータからPLS(部分最小二乗法)およびPCA(主成分分析)などの統計学的手法を用い、構成植物の薬効を推測した。次に、各植物の関連論文からその薬効・適応症を調べ、先の分析結果と比較した。さらに、Jamuの薬効分類だけでは識別されなかった構成植物の具体的な薬効も整理した。それらを報告する。
 

会場: L2

司会:浅原 正幸
藤田 裕介 M1回目 加藤 博一 松本 裕治 宮崎 純
 
清水 宣義 D 加藤 博一 宮崎 純