- 担当者(講座名):
門林 雄基 准教授(インターネット工学)
- テーマ:
マルチレベル・エミュレーション環境による分散システムの理解
- 実習の概要:
ネットワークエミュレーション技術、プロセッサエミュレーション技術、ならびに仮想マシンモニタを組み合わせたマルチレベル・エミュレーション環境を構築し、外部からの入力に対する分散システムのふるまいを多層的に解析し可視化する。実習を通して、ネットワークとシステムに対する実践的理解を深めることが狙いである。
- 実施日程の概要:
II期〜III期
- 使用する主な装置,ソフトウェアなど:
テストベッド、仮想マシンモニタ、プロセッサエミュレータ等
- 教科書, 参考書:
適宜資料を指示します
- 受け入れ可能人数:
8名程度
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
大幅に超える場合は自講座優先
- その他の特記事項:
C, C++ 相当の言語でのプログラミング能力が必要です
- 担当者(講座名):
浮田 宗伯 准教授(環境知能学)
- テーマ:
人の動きの三次元ビデオ撮影および表示システム
- 実習の概要:
複数のビデオカメラで人の全身の動きを撮影し、撮影データを三次元CGアニメーション形式に変換したのち、映画のように任意の視点から鑑賞できるシステムを開発する。
- 実施日程の概要:
II期〜III期
- 使用する主な装置,ソフトウェアなど:
多視点カメラシステム、モーションキャプチャシステム、C++、matlab
- 教科書, 参考書:
なし(必要な資料を適宜配布)
- 受け入れ可能人数:
4名
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
カメラ画像処理やモーションキャプチャデータを取扱い経験者を優先
- その他の特記事項:
大規模なシステム開発ですが、画像撮影、三次元形状復元、三次元表示などの
パーツのプログラムは多くが揃っています。それぞれのプログラムの仕様を確
認しながら,プログラムの高速化などを実現しながら実際に動くシステムを構
築することが主な目的となります。
- 担当者(講座名):
中島 康彦 教授(コンピューティング・アーキテクチャ)
小池 豊 上級研究員(半導体理工学研究センター)
- テーマ:
制御アルゴリズムから組込みソフトウェア実装までの体験(ロボット制御)
- 実習の概要:
企業が実施しているチーム運営やデザインレビューを模した実践的設計教育で、ロボットを無線制御する組込みソフトウェアの設計を行い、実際のロボットの走行距離を制御します。企業の設計現場の模擬体験。チーム力によってロボットの制御目標を達成。組込みソフトウェア設計とハードウェア実装を共に体験。
- 実施日程の概要:
7/7、7/8、7/12、7/14、7/15 13:00-17:50の5日間
- 使用する主な装置,ソフトウェアなど:
- 組込みソフトウェア検証:インターデザインテクノロジー社製検証ツール
- 組込みソフトウェア設計:ルネサス・エレクトロニクス社製H8コンパイラ
- 通信ハードウェア設計:ALTERA社製論理合成・配置配線ツール、T-Enginボード(リモコン機能の実装)、ZMP社製ロボット(リモコンからの情報に基づく走行制御)
- 教科書, 参考書:
実習生に配布する
- 実習の進め方:実習の課題、制御アーキテクチャ仕様、設計フローの説明
- ツールの使い方:実習で使用するツールの操作方法説明。実習後に回収します。
- 実習Tips:SoC設計で必要となる技術のコツの解説書
- 受け入れ可能人数:
最大16名(4名/チーム×4チーム)
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
大学(中島先生)による選抜
- その他の特記事項:
C言語でのプログラミング能力が必要です。
- 担当者(講座名):
樫原 茂 助教(インターネット工学)
- テーマ:
Delay Tolerant Networkの構築と評価
- 実習の概要:
新世代ネットワーク技術の一つとして位置づけられているDelay Tolerant Network(DTN)を実際に構築・評価することで、DTNに対する実践的な知識、及びスキルを身につけます。
- 実施日程の概要:
II期〜III期
- 使用する主な装置,ソフトウェアなど:
http://www.dtnrg.org/wiki/Code
- 教科書, 参考書:
適宜指示します。
- 受け入れ可能人数:
3名程度
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
熱意
- その他の特記事項:
特になし。
- 担当者(講座名):
中田 尚 助教(コンピューティング・アーキテクチャ)
- テーマ:
LSIの設計と実現
- 実習の概要:
LSI (Large Scale Integration, 大規模集積回路) は産業の牽引役として、社会で注目されている。特に近年の進歩は目覚しく、ソフトウェアで行われていた処理の多くをハードウェアとして実現したシステムLSIが、研究開発の中心課題になりつつある。そこで、そのようなLSIの設計の基礎として、ハードウェア記述言語(Verilog-HDL)を用いたパイプライン方式の論理回路(パイプライプロセッサなど)の設計と実現に関する実習を行う。実習では、簡単な回路から複雑なものへ順を追って解説を行い、初心者でも3ヵ月程度の比較的短期間でVerilog-HDLによる設計手法と設計ツールの習得ができるようにしている。設計した回路は、FPGAと呼ばれる書き換え可能なLSIを用いて実現する。
- 実施日程の概要:
I、II期〜8月上旬
- 使用する主な装置,ソフトウェアなど:
先端CAD設備、Xilinx ISE、Design Compiler
- 教科書, 参考書:
適宜資料を配布
- 受け入れ可能人数:
8名
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
自講座優先
- その他の特記事項:
特になし
- 担当者(講座名):
猿渡 洋 准教授、川波 弘道 助教(音情報処理学)
- テーマ:
(1) マイクロホンアレーを用いたハンズフリー音声認識
(2) 音声対話システム
- 実習の概要:
(1) 人同士のコミュニケーションと同様に、ヘッドセットマイクを用いずに、離れた場所からでも機械と対話できる事が望まれる。実習では、離れたユーザーの声を複数のマイクロホンを用いて高精度に収録するマイクロホンアレー技術に関する理解を深め、最先端の技術を活用したハンズフリー音声認識実験を行う。
(2) 構内案内、地域案内、路線案内など音声対話システムは実際に実環境で用いられている。エージェントがインターネット上の情報から選んできて案内をする研究も進められ,音声検索との融合も期待されている。実習では、音声対話システムや音声検索の要素技術に関する理解を深め、実際にシステム改善に取り組む。
- 実施日程の概要:
夏休み(8、9月)あるいはIII、IV期
- 使用する主な装置,ソフトウェアなど:
こちらで準備します。
- 教科書, 参考書:
特になし
- 受け入れ可能人数:
3名程度
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
特になし
- その他の特記事項:
特になし
- 担当者(講座名):
米田 友和 助教(ディペンダブルシステム学)
- テーマ:
CADツールを用いたLSIの設計とテスト
- 実習の概要:
本実習では、CAD(Computer-Aided-Design、計算機援用設計)ツールを用いたLSIの設計フローを学習し、テスト容易化設計・テスト生成アルゴリズムを設計してワークステーション上に実装します。 - 実施日程の概要:
第II期、第III期(時間割にこだわらず、年間60時間を目安として下さい)
- 使用する主な装置,ソフトウェアなど:
ワークステーション:SunBlade X6270、Sun SPARC Enterprise M5000、CADツール:DesignCompiler(Synopsys)、VCS(Synopsys)、TetraMax(Synopsys)、Cコンパイラ、など
- 教科書, 参考書:
藤原秀雄「コンピュータの設計とテスト」工学図書(ISBN 978-4769202325)、配布資料
- 受け入れ可能人数:
4人程度
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
自講座優先
- その他の特記事項:
C/C++言語でのプログラミング能力が必要です。LSIのテスト・テスト容易化設計の知識を有することが望ましい。
- 担当者(講座名):
安本 慶一 教授(ユビキタスコンピューティングシステム)
- テーマ:
コンテキストアウェアシステムの構築実験
- 実習の概要:
コンテキスト(ユーザの位置や周りの状況、ユーザの嗜好)に応じて、デバイスを自動制御するシステム(スマート環境)をArduinoなどの組み込みセンサ、家電デバイスを用いて構築する実験を行う。 実験を通して、コンテキストアウェアシステム、UPnP、情報家電ネットワークについての理解を深めることを目的とする。
- 実施日程の概要:
II期〜III期
- 使用する主な装置,ソフトウェアなど:
Java言語処理系が動作するPC。
- 教科書, 参考書:
特になし。
- 受け入れ可能人数:
5名
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
自講座を優先するが、プログラミング技術、熱意がある学生についても優先的に選択する。
- その他の特記事項:
Java言語、C言語でプログラムを書けること。
- 担当者(講座名):
柴田 智広 准教授(数理情報学)
- テーマ:
OpenCVを用いた駐車場モニタリングシステムの開発
- 実習の概要:
OpenCVプログラミング習得と,その駐車場モニタリングシステムへの応用を実習目的とする.具体的に,情報科学研究科棟サービス駐車場を対象の駐車場とし,そこに導入されたネットワークカメラの画像を処理することで,駐車状況の把握や,無断駐車の検出などのアプリケーションを開発する.
- 実施日程の概要:
- II期に実習内容説明(3コマ)
- 夏季休暇中にアプリケーション構築(25コマ)
- III期に実習内容の報告(2コマ)
- 使用する主な装置,ソフトウェアなど:
- ソフトウェア:C/C++,OpenCV,OpenGLなど
- ハードウェア:ネットワークカメラ
- 教科書, 参考書:
奈良先端科学技術大学院大学 OpenCVプログラミングブック制作チーム著「OpenCVプログラミングブック」毎日コミュニケーションズ(ISBN 978-4839931599)
- 受け入れ可能人数:
3名程度
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
話し合いで決定
- その他の特記事項:
協力:波部 斉 助教(視覚情報メディア)
- 担当者(講座名):
孫 為華 助教(ソフトウェア基礎学)
- テーマ:
スマートフォン通信アプリの作成と実装
- 実習の概要:
サーバ・クライアント式通信アプリケーションをチームで開発する.最終的にスマートフォン(iPod)に実装し動作確認を行う.
- 実施日程の概要:
7月〜10月
- 使用する主な装置,ソフトウェアなど:
特になし
- 教科書, 参考書:
必要に応じて資料を配布
- 受け入れ可能人数:
4名
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
プログラミング経験者が優先
- その他の特記事項:
C言語/プロジェクト指向プログラミング経験必要
- 担当者(講座名):
松本 裕治 教授(自然言語処理学)
- テーマ:
頑健な自然言語処理のためのシステム開発と新技術の評価
- 実習の概要:
頑健な自然言語処理の実現にむけて、以下のような各種タスクに取り組む。
-機械翻訳インタフェース構築 (※Webインタフェースのためのなんらかの言語が書けることが必要)
-機械翻訳における各種アラインメント技術の応用
-効率的な自然言語処理のための乱択アルゴリズム (randomized algorithms) の調査
-リンク解析における各種 cannot-link 制約実現方法の実装と自然言語データを用いた性能調査
-ウェブテキストに対する述語項構造解析器の性能調査
-大規模データを用いたウェブテキストのスペル訂正エンジンの開発
- 実施日程の概要:
II期〜III期
- 使用する主な装置,ソフトウェアなど:
タスクごとに指示する。
- 教科書, 参考書:
タスクごとに指示する。
- 受け入れ可能人数:
10名程度 (各タスク1-2名)。
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
特になし。
- その他の特記事項:
特になし。
- 担当者(講座名):
高松 淳 准教授(ロボティクス)
- テーマ:
上体ヒューマノイドロボットとビジョンを用いた物体操作
- 実習の概要:
ロボットを動かすためのAPIやコンピュータビジョンライブラリOpenCVを用いて、環境を認識し物体を操作するプログラムを作成することで、 日常環境で動くロボットに対する理解を深めます。
- 実施日程の概要:
II期からIII期
- 使用する主な装置,ソフトウェアなど:
上体ヒューマノイドロボットHIRO、OpenCV、C++、Python
- 教科書, 参考書:
特になし
- 受け入れ可能人数:
3名程度
- 希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
自講座、熱意のある方優先
- その他の特記事項:
特になし
-
担当者(講座名):
柴田 智広 准教授(数理情報学)
-
テーマ:
フィジカルコンピューティング実習: Kinect, Arduino を使った各種ガジェットの製作
-
実習の概要:
Microsoft XBox Kinect と Arduino (USBマイコンボード) を使って,全方位深度測定装置,ハンズフリーポインタ,Kinect キャリブレーション装置などを製作する.これらを通じて,データ処理,信号制御,画像処理,パターン認識など数理全般の問題に触れる.
-
実施日程の概要:
I,II,夏休み(相談可)
-
使用する主な装置,ソフトウェアなど:
Kinect, Arduino, サーボモーター, 各種センサ, Arduino Language (C Variant),
必要に応じて各種言語(Java, Ruby,Python等)
-
教科書, 参考書:
特になし
-
受け入れ可能人数:
2名程度
-
希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
(1)熱意,(2)技術.これらの因子によっては受け入れ人数を増やす可能性もある.
- その他の特記事項:
協力:数理情報学講座 博士後期課程 船谷浩之
-
担当者(講座名):
中村 哲 教授,戸田 智基 准教授(知能コミュニケーション)
-
テーマ:
コミュニケーション支援技術の開発
-
実習の概要:
人対人,人対機械のコミュニケーションを支援する技術の構築に向けて、
以下のような各種タスクに取り組む。
- 音声翻訳システムの構築
音声認識技術、機械翻訳技術、音声合成技術といった音声翻訳システム
の要素技術に関する理解を深めるとともに、システムの構築に取り組む。
- 個人性モデリング技術の構築
言語・非言語情報の生成、各種メディア情報の生成、各種メディア情報
の認識、意図理解といったコミュニケーションにおける各処理に関して、
個人性を重視したモデリング技術の構築に取り組む。
- バリアフリーコミュニケーションメディア技術の構築
サイレント音声や発声障害者補助に有用なメディア情報・信号処理に
関する技術について理解を深めるとともに、最先端の技術を活用した
システム構築及び評価実験を行う。
-
実施日程の概要:
夏休み(8、9月)あるいはIII、IV期
-
使用する主な装置,ソフトウェアなど:
こちらで準備します。
-
教科書, 参考書:
特になし
-
受け入れ可能人数:
6名程度
-
希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
特になし
- その他の特記事項:
特になし
-
担当者(講座名):
飯田 元 教授,伏田 享平 特任助教(ソフトウェア設計学)
-
テーマ:
Android アプリケーションの開発
-
実習の概要:
複数人で開発チームを編成し,Android 端末(GalaxyTab)を利用したアプリケーションの開発を行う.(具体的にどのようなアプリケーションを開発するかは,受講者のスキルをもとに開発チームおよび担当教員との合議の上決定する.)
この開発を通して,実装技術にとどまらず,情報システムや組込システムの開発に必要となる要件定義やソフトウェア設計,プロジェクト管理に関する技術を習得する.
-
実施日程の概要:
8月〜12月(相談可).大まかなスケジュールは下記の通り.
- 初回ガイダンス:1コマ
- 開発演習:27コマ
- 成果報告:2コマ
-
使用する主な装置,ソフトウェアなど:
- 機材:
Samsung GalaxyTab.受講者のスキルに応じて,LEGO Mindstorms NXT や Microsoft Kinect を利用することも可.
これらの機材は演習期間中貸与する.また,希望者には開発用ノートPC(Windows)も貸与する.
- ソフトウェア:
Eclipse,Android SDK,Git,Redmine など.
-
教科書, 参考書:
特になし.必要に応じて受講者に提示する.
-
受け入れ可能人数:
6名程度.
-
希望者が受け入れ可能人数を越えた場合の選択基準:
下記の条件を満たす者を優先するが,熱意のある場合はその限りではない.
- プログラミング経験者.特にJavaでのアプリケーション開発経験があることが望ましい.
- ソフトウェア設計論,ソフトウェア工学I,情報通信システム論I,先端ソフトウェア工学Iを受講した者.(必須ではない.)
- その他の特記事項:
- Java等のプログラミング技術に関する基本的な講義は行わないので,各自で自習すること.
- 実習の進捗状況はWebシステム(Redmine)上で管理する.
- 遠隔地での受講を希望する学生(連携講座に配属された学生等)も受け入れる.(PolycomやSkypeを利用して受講することが可能.)