ゼミナール発表

日時: 9月27日(月) 1限


会場:L1

司会:竹村 憲太郎
林 宏太郎 D2 萩田 紀博 小笠原 司 横矢 直和
発表題目:実空間における,人々が受け入れやすいロボットの振る舞いの創出
発表概要:近年,駅やショッピングモールなど,実空間においてロボットを運用する試みが盛んに行われている. 人に近い身体を持つヒューマノイドは,人々とコミュニケーションを必要とする事柄において,有用であると思われる. しかし一方で,実空間において,人々はどのような仕事であれば,ロボットが行ってもよいと思っているのか, また,実空間において,どのような振る舞いを行えば,人々はロボットを受け入れるのかなどは未だ未知の部分が多い. そこで,本発表においては,以下の二つの事柄について発表し,今後の予定について述べる.
・実空間における,人々が、人間にかわってロボットが行うべきだと考えている,高度なコミュニケーションを必要とするタスクの探索と評価実験
・実空間において,人々が話しかけやすいと思うローミングの創出
 
登 一生 D1 木戸出 正繼 横矢 直和 浮田 宗伯
発表題目:影を含む車載カメラ映像から高解像度な自由視点映像の生成
発表概要: 近年,車両周辺の俯瞰映像を表示するシステムが普及しつつあり、より広い範囲をわかり易く表示するシステムが求められている.しかし,少数のカメラ映像から生成した広い範囲の自由視点映像には,局所的な低解像度領域が含まれるために、視認性が低下するという課題があった.そこで本研究では,時系列画像の情報を用いて、局所的な低解像度領域が無い,高解像度な自由視点映像を生成することを目的とする.従来の時系列画像を高解像度化する手法は,動的に変化する影を含む映像への適用が困難であった.そこで本研究では,光学線形化手法を拡張して影領域の時系列画像をモデル化することにより,影を含む時系列画像から高解像度な自由視点映像を生成する手法を提案する.本発表では,提案モデルの妥当性の検証結果と高解像度化の検証結果について述べる.
 

会場:L2

司会:中尾恵
岩崎 剛士 M1 木戸出 正繼 千原 國宏 浮田 宗伯 波部 斉
発表題目:時系列解析による低品質顔画像からの顔認識
発表概要:近年,人を見守り安全で便利な生活を実現が期待されており,街に監視カメラ等が普及しつつある. このようなカメラの画像から顔認識により個人を識別できれば,セキュリティ分野への応用や入退室管理などに応用できると考えられる. しかし,カメラ等から得られる画像は鮮明なものであるとは限らないため,低品質な顔画像であっても個人を精度良く識別することを目的とする. 本発表では,鮮明画像に対する時系列画像を利用した顔認識に画像の劣化モデルを導入することで,低品質画像混じりの画像列から個人を識別する手法について述べる.
 
三宅 正夫 M1 千原 國宏 湊 小太郎 眞鍋 佳嗣
発表題目:視覚障がい者のための洋服等に関する色及び模様の情報提示システム
発表概要:近年、カラーユニバーサルデザインの概念が普及し、 デザイン段階で色の見えをシミュレーションするなど、色弱者のための色情報提示に関する研究が盛んである。 しかし、全盲の人に色情報を提示するシステムは少なく、 既存のソフトウエアでは、画素ごとの部分的な色判定を可能としたものはあるが、 対象物全体としてどのような色に見えるかを判定できるものはない。 本研究では、日常生活において、 視覚障がい者が洋服などの色と模様に関する情報を同時に調べることができるシステムを提案する。 色と模様を組み合わせることで、実際のイメージを再現しやすくする。 提案手法では撮影画像を、色相を基にクラスタリングし、それぞれのイメージについて色判定する。 さらに、撮影画像からエッジを検出し、統計処理により模様の種類を判定する。 本発表では、この提案手法について述べ、色と模様判定に関する実験結果を述べる。
 
山岡 信介 M2 千原 國宏 湊 小太郎 眞鍋 佳嗣
発表題目:人の動作のぎこちなさ特徴の定量化
発表概要:人間の動作における特徴量の1つであるぎこちなさは,行う動作に対してなれていない場合や体調,心理状態によって現れる.ぎこちなさを定量的に評価できれば,より効率よく教示を行うことができると考えられる.提案手法では,ぎこちなさの定量化を目的として,まず一対比較法を用いて基準となる動作のぎこちなさの順列を求める.次に,動作を順序づけている特徴量を抽出し,ぎこちなさを表す尺度を作る.そして,得られた尺度をもとに動作のぎこちなさの定量化を試みる.本発表では,主成分分析に基づくぎこちなさ特徴の抽出と定量化手法について述べる.