鳥倉 広大 | 自然言語処理学 | 松本 裕治 |
発表題目:時間特性を用いたマーケットのニュース記事への反応分析
発表概要: WEB取引により個人投資家が増えて来た.それに伴いそれらの動向を判断するためのリソースもまた膨大な量になり,個人投資家がそれら全てに目を通すことは実質不可能となった.そこで現在では機械学習を用いて必要な情報だけを正確かつ迅速に摘出することが期待されている.中でも文字データを使ったファンダメンタル分析の分野はまだ発展途上である.本研究ではこういった背景を踏まえ,新聞記事等のテキストが発行された時にマーケットがどう反応するかと言うことを自然言語処理の技術を用いて予測することにより投資家への取引補助ツールを作成する. | ||
中村 彰宏 | 論理生命学 | 池田 和司 |
発表題目:獲得動作の重ね合わせ学習モデルの提案 | ||
西田 武司 | 像情報処理学 | 千原 國宏 |
発表題目:3次元顔面神経麻痺モデルからの表情運動解析 <br> 発表概要:皆さんは顔面神経麻痺という病気をご存知でしょうか。この病気は顔面の神経が麻痺してしまい、上手に顔の表情を作れない病気です。この病気は麻痺度合いに応じて治療法が大きく異なります。そのため麻痺度合いを評価する事はとても大切です。しかし実態は評価基準が曖昧で医師間での絶対的な評価ができていません。そのため適切に治療を受けられず、治るはずなのに治らなくなってしまった症例もあります。そこで本研究では麻痺顔の表情運動を3次元モデルで解析し医師の診断支援をすることを目的とした。 | ||
西村 一馬 | 音情報処理学 | 鹿野 清宏 |
発表題目:音声情報案内システムのための統計的機械翻訳の手法を用いた応答文生成手法の検討
発表概要:音声情報案内システムの応答文生成には、テンプレートの穴埋めによるフレーム-スロット方式がある。しかしテンプレートの準備に作成がかかるという欠点がある。これを機械翻訳の手法を用いて質問文と応答文の対応関係を学習することによって応答文を質問文から自動的に生成する方法について検討する。 | ||
平井 良佑 | 音情報処理学 | 鹿野 清宏 |
発表概要: 近年、Voice Searchに関する研究が行われている。しかし、Voice Search で扱う語彙数は膨大なため従来の手法であるWFSTでは探索空間が膨大になってしまう。そこで本研究では Voice Search タスクでは発話を網羅できると仮定し、文法生成規則による解析を行う一般化LR法を用いて探索空間の削減を目指す。 | ||
平田 将之 | 音情報処理学 | 鹿野 清宏 |
発表題目:オーディオオブジェクトの音像深度拡張による3D立体映像に適した音場創造
発表概要:近年3Dテレビが大きな話題となっている. 3Dテレビの出現により深度を持った映像を呈示することが可能となった. その一方で音に関しては深度を知覚させる呈示方法についてあまり議論がされていない.さらに近年ではユーザが能動的に音楽を楽しみたいという需要もあり, ユーザが音を自由に再配置することで好みの臨場感を作り出すことのできる「創臨場感」を持ったシステムが求められる. そのため本研究ではユーザが自由に音を再配置することが可能であり, 奥行き感を持った音を呈示するシステムについて研究を行う.本発表では, 研究の第一歩として3次元的な音の呈示技術の可能性を示す.音の再生方式として空間上任意の点に音像を作り出すことが可能な波面合成法に着目し, 主観評価試験により波面合成法により音の奥行き感を呈示する事が可能であることを示す.さらに創臨場感を持たせるための今後の研究方針についても述べる. | ||
広谷 拓也 | 応用システム科学 | 杉本 謙二 |
発表題目:独立成分分析を用いた未知入力システムの同定と変化検出
発表概要:計算機の性能は以前と比べ格段に向上しており,また,産業界では少ないセンサで機械の異常を検出したいというニーズがある.このような背景から,独立成分分析を用いた機械の異常検出システムが考えられている.独立成分分析は,複数の未知なる入力が混合されて観測した信号から,独立性の尺度を用いて元の信号を復元する手法である.制御工学の観点から考えると,これは未知入力システムのシステム同定ととらえることができる.そして,独立成分分析によって同定したパラメータを元に,システムの異常検出を行う.本発表では独立成分分析を用いた機械振動系の変化検出に関する論文を紹介し,変化検出シミュレーションの実験結果を紹介する.さらに,変化検出時間の短縮を図った改良案とそのシミュレーション結果を述べる. | ||
藤井 裕大 | システム制御・管理 | 西谷 紘一 |
発表題目:[論文紹介]“Global inverse optimal control with guaranteed convergence rates of input affine nonlinear systems”
発表概要:入力アファインな非線形システムと呼ばれる一般的な機械系システムに対して,収束速度を保証して目標点を安定化する制御則が提案された.これをロボットマニピュレータに適用した実験では,有限時間で収束する制御則が,指数安定性をもつ制御則よりも速い収束速度をもつことが明らかになっている.本研究では,基本的な機械要素である電動機に対して,有限時間整定制御則の収束速度を評価する.その手段として,永久磁石界磁形整流子電動機の一定速度追従制御問題の実機実験を行う.本発表では,論文紹介に加え,電動機の線形モデルに対して有限時間整定制御則を適用したときの数値シミュレーション結果を示す. | ||
藤根 成暢 | 知能情報処理学 | 木戸出 正繼 |
発表題目:ズームアップ撮影による高精細3次元ビデオ生成のためのパンチルトカメラワーク
発表概要:現在、有形・無形文化財のデジタルアーカイブ化が進んでいる。しかし、伝統舞踊に代表される無形文化財の場合は、撮影のリアルタイム性により高精細に記録することが難しい。そこで本研究では、パン・チルト・ズームカメラを用いて人物の対象をパーツ毎に撮影するカメラワークプランニングという手法を用いて、人物の手や顔の表情をより高精細に記録することを目的とする。発表では、カメラワークの関連研究と、自身の研究方針について説明する。 | ||
松田 智晴 | 生命機能計測学 | 湊 小太郎 |
発表題目:[論文紹介]Fractional Anisotropy ― Threshold Dependence in Tract-Based Diffusion Tensor Analysis : Evaluation of the Uncinate Fasciculus in Alzheimer Disease
発表概要:他の線維束から抽出された必要な束を調査するのに,Tract-Baseの解析が利用できる.しかしながら,異方性度(Fractional Anisotropy : FA)の閾値はトラクトグラフィー解析に影響する.本研究では,アルツハイマー病(Alzheimer Disease : AD)の患者における鉤状束のTract-Baseの解析のための拡散テンソルパラメータの測定でのFA値の影響を評価した. | ||
松原 大和 | 応用システム科学 | 杉本 謙二 |
発表題目:[論文紹介]Improved Feedback Error Learning with Prefilter State Variables and RLS Criterion
発表概要:フィードバック誤差学習(FEL)とは生体における運動学習モデルである.最近では線形制御器によるFELの研究が活発に行われている.本論文では,Muramatsuらの手法を適用したプレフィルタ統合型の多入出力FELを提案し,従来のFELが持っていた冗長な学習パラメータを削減している.また,線形誤差モデルを導出することで,正実性が満たされない閉ループ系においてもパラメータが真値に収束する学習則を示している.しかしながら,検証は単純な数値例にとどまり,実在のモデルに対しては行われていなかった.そこで本発表では,実験用ヘリコプタモデルに対し上記の手法を適用し,性能評価を試みる. | ||
宮城 亮太 | インターネット・アーキテクチャ | 砂原 秀樹 |
発表題目:クラウド環境における動的計算資源割当システムの提案
発表概要:近年、クラウドコンピューティングと呼ばれる計算資源の利用形態が注目をあびている。計算資源を効率よく利用するためには、負荷が少ないときは少数のマシン、負荷が増加し現状のマシン数における許容範囲を超えるようであれば、新規マシンを導入し負荷分散を行うといった処理が必要である。そこで、資源の割当を柔軟に行えるクラウド環境において、サーバの負荷情報を監視し、各状況に応じた動的計算資源割当を行うことで計算資源の有効利用を目指す。本提案ではクラウド環境のなかでも利用者が環境を自由に構築可能なIaaS環境を対象とし、オープンソースのクラウド基盤ソフトウェアソフトウェアであるEucalyptusを利用する。 | ||
森 美華 | 応用システム科学 | 杉本 謙二 |
発表題目:ロバスト性を考慮したネットワーク仮想化技術の検討
発表概要:現在、ネットワーク仮想化技術の研究・開発が世界中で行われており、将来的に新世代ネットワークでの利用が期待されている。ネットワーク仮想化とは,物理ネットワークの資源を分割し、分割された資源から仮想的なネットワークを構築する技術である。ここで、各仮想ネットワークは用途に応じて利用することができるため、より高度なセキュリティを実現することができる。また、新たな通信プロトコルの研究開発やインターネットの持続的な発展への貢献も期待できる。 一方で、ネットワークの利用者にとってはネットワークのサービス品質保証(SLA)も重要な問題であるため、ネットワークの通信性能がロバスト性をもつことが期待される。それゆえ、仮想ネットワークの構築に対しても、ロバスト性を考慮することが望ましい。本発表では、最初にネットワークのロバスト性評価に関する論文を紹介し、それからロバスト性を考慮したネットワーク仮想化技術ついて検討する。 | ||
森山 京平 | インターネット工学 | 山口 英 |
発表題目:仮想計算機を用いた遠隔拠点間のイブストレージマイグレーションについて
発表概要:仮想計算機をもちいて、計算機の計算資源を有効活用するための研究が活発であり、実際にシステムを構築し、クラウドサービスとして提供している企業も存在する。仮想計算機の仕組みとして、仮想計算機を動作させたまま、他の計算機に移行することが可能になるライブマイグレーションという仕組みが存在する。本発表においては、ライブマイグレーション、とくにサービスを提供する計算機を移行させる際に、ボトルネックとなりうる、ストレージの移行についてと、そのボトルネックを解消させる手法を載せた論文を紹介し、今後の予定を示す。 | ||
和田 倫和 | インターネット・アーキテクチャ | 砂原 秀樹 |
発表題目:P2Pネットワークにおけるクエリ処理最適化手法の考察
発表概要:端末同士の通信によってネットワークを構成するP2Pシステムの登場により,クライアントサーバ方式における主要な問題は解決された.特に,ConsistentHashingによって様々なタイプの分散データ管理が可能となったが,一方でユーザからのクエリ処理の最適化は大きな課題として残っている.例えば,突発的な天候の変動(夕立,突風など),報道などによって人の関心が特定のデータに向かうと,データは分散管理されていてもユーザからのクエリの偏りがシステム全体の負荷の偏りになってしまうことがある.本研究では,ユーザ依存のクエリの偏りがP2Pシステムにどのような影響を及ぼすかを調査し,得られた知見よりクエリ処理最適化手法を考察する. | ||