ゼミナール講演 |
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日時: | 平成21年10日(金)3限 (13:30 -- 15:00) |
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場所: | L1 |
講演者: | 山内 由紀子 |
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題目: | トポロジ変化と一時故障に対する自己安定プロトコルの出力安定性 |
概要: | 近年,モバイルアドホックネットワークやセンサーネットワークといった,動的かつ大規模なネットワークが普及しつつある.膨大な数の計算機で構成されるこ れらのネットワークでは,個々の計算機における故障は不可避である.また,計算機の移動により,ネットワークの形状も時々刻々と変化する.このようなネッ トワークを対象とする分散プロトコルでは,故障やネットワーク形状の変化に対する自己適応能力が必要とされている.高度な自己適応能力を備えた分散プロト コルの設計手法のひとつとして,自己安定プロトコルがよく研究されている.本発表では,自己安定プロトコルの利点や問題点,また,動的な大規模ネット ワークにおいて近年新たに必要とされている自己適応能力と自己安定プロトコルの関係について紹介する. |
講演者: | 中村 奈美 |
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題目: | 入力アファインな非線形システムに対する収束速度保証付き大域的逆最適制御則 |
概要: | 非線形制御理論においては,制御Lyapunov関数を用いた制御則設計法がよく知られている.入力アファインな非線形システムに対しては,大域的な逆最適制御則が提案さ れたが,原点への収束速度を保証しない.一方,入力アファインな同次システムに対しては,収束速度を保証する同次な逆最適制御則が提案されたが,同次制御則は一般 の非線形システムを大域的に漸近安定化することはできない.本発表では,局所同次な入力アファイン非線形システムに対して提案された収束速度を保証する大域的逆最 適制御則を紹介する. |