武富 貴史 D2 | 横矢 直和 | 加藤 博一 | 山澤 一誠 | 佐藤 智和 |
発表題目:現実環境の三次元計測に基づくランドマークデータベースの構築とそれを用いた実時間カメラ位置・姿勢推定
発表概要:カメラの位置及び姿勢を推定する技術は,拡張現実感やロボットナビゲーションなどの分野に応用が可能であり,現在までに様々なカメラ位置・姿勢推定手法が提案されている. なかでも,ランドマークデータベースを用いたカメラ位置・姿勢推定手法は,広域で複雑な環境を対象とした場合にもカメラ位置・姿勢推定の誤差が累積しないという特長を持つ. しかし,従来手法では,データベースの構築時にStructure-from-motion法を用いてランドマークの三次元位置のみを計測しているため,データベース構築時のカメラパスから離れた地点のランドマーク情報を生成することは難しい. また,オンラインでのカメラ位置・姿勢推定において,データベース中のランドマークと入力画像中の自然特徴点の照合に多くの計算コストを必要とするため,実時間での処理が困難であるという問題がある. そこで,本研究では,近年,レーザレンジセンサを用いることで,広域な屋外環境の三次元形状を密に効率良く取得する手法が確立されつつあることから,全周レンジデータと全方位画像からのランドマークデータベース構築手法の開発を行う. また,ランドマークへ優先度情報を付加することで,対応点候補数の削減を行い,実時間でのカメラ位置・姿勢推定処理を実現する. | ||||
粂 秀行 M2 | 横矢 直和 | 加藤 博一 | 山澤 一誠 | 佐藤 智和 |
発表題目:GPSの併用による測位精度を考慮した動画像からのカメラ位置・姿勢推定
発表概要:本研究では,広域屋外環境における動画像からのカメラ位置・姿勢推定において,GPSを併用することで蓄積誤差を抑止する手法を提案する.従来提案されている動画像とGPSを用いた手法では,GPSの測位誤差を平均値が0の正規分布としているが,実際には短時間の観測では平均測位位置が真値から大きく外れるため,測位精度が低い場合に推定精度が大きく低下するという問題がある.そこで,本研究では真のカメラ位置がGPSの測位位置を中心とする,GPSの測位精度に依存した一定の範囲内に存在すると仮定し,この仮定に基づく誤差関数を最小化することで,GPSの測位精度に応じて動画像からのカメラ位置・姿勢推定結果を補正する. | ||||
鈴木 可奈 M2 | 横矢 直和 | 加藤 博一 | 山澤 一誠 | |
発表題目:拡張現実感を用いたマルチメディア付せんシステム
発表概要:付せんは一時的な予定の管理やメモ書きとして日常的に活用されているアイテムであるが、紙にペンで書ける内容など限られた情報の記録をすることにとどまる。本研究では、拡張現実感を用いて、文字・画像・音声・動画などのマルチメディアに対応した、直観的に使用可能な付せんシステムの構築を行う。提案システムでは、紙の付せんによって直観的な操作を維持し、ブログシステムを採用することによりマルチメディアの情報を扱えるようにした。この際、紙の付せんにQRコード付きのマーカーを描くことで、ブログデータベースへのアクセスを容易にする。本発表では、提案システムのアイデアを示し、付せんの直観性を維持した情報の表示や編集を行うインタフェースや、マーカーとして使用するQRコードの認識などにおける検討課題を挙げる。 | ||||
SOARES, FRANCISCO DALLA ROSA M2 | 松本 裕治 | 加藤 博一 | 乾 健太郎 | |
発表題目:Analysis of Knowledge Resources for filling the Lexical Gap between Alignment Candidates
発表概要:One of the most important stages for the recognition of textual entailment and contradiction between two sentences is the alignment phase - the stage where the system decides which words have related functions and meanings in the two sentences, which words are comparable, and this information is used as base during classification stage, but many of these relations are very subtle and sometimes difficult to be understood even by human annotators. In this work it was investigated the use of some well-known and some very promising resources to fill the lexical gap between the alignment candidate and how the can be used together to achieve better results. | ||||
永井 洋太郎 M2 | 砂原 秀樹 | 山口 英 | 藤川 和利 |
発表題目:実計算機を越えたメモリ共有に対応する仮想計算機の提案
発表概要:仮想化技術を用いたサーバ集約が盛んになっている. 特に,多数の実計算機に仮想化技術を適用し,それらを一括管理する使い方が一般的になっている. 仮想化技術を用いることで,リソースの共有が盛んになるが, 本研究では,実計算機を超えてメモリの共有を行うことができる機構を提案する. 具体的には,余剰メモリが存在する場合に,他の実計算機にホストされているVMに対して リモートスワップデバイスとして提供できるようにする. | |||
中川 隆広 M2 | 砂原 秀樹 | 山口 英 | 藤川 和利 |
水谷 后宏 M2 | 砂原 秀樹 | 山口 英 | 藤川 和利 |
異なる構造化オーバレイ間でChurn情報を共有可能にするフレームワークの実装と評価
構造化オーバレイは分散ストレージのアーキテクチャとして幅広く用いられ,効率的にオブジェクトなどを探索する機能に長けている. しかし,オーバレイからノードが離脱する環境(Churn)では,構造化維持に莫大なコストがかかり,サービスの可用性が低下する. 本研究では,他で並行して動作するオーバレイ間でノードのChurn情報を効率的に管理し,互いに共有するフレームワークを提案する. 提案するフレームワークでは,各オーバレイが持つID空間の情報をIPアドレスで統合化し,Churn情報の共有,効率的拡散,およびChurnの発生頻度決定 の機能を各オーバレイに提供する. これにより,オーバレイの構造化を維持するコストを軽減し,Churnの早期検出が可能となった. | |||
小山 貴和子 M2 | 松本 健一 | 関 浩之 | 門田 暁人 | 大平 雅雄 |
発表題目:OSS開発における情報交換の効率改善へ向けたタイムラグ分析手法
発表概要:オープンソースソフトウェア(OSS)は世界中に点在する様々な生活時間帯を持つ開発者により開発が進められている.このような開発環境では,時差や開発に従事する時間帯の違いにより,開発者間の情報交換にタイムラグが少なからず発生していると考えられる.ソフトウェア中の不具合やセキュリティの脆弱性などの修正では,OSSであっても早急な対応が求められることが少なくないため,OSSの信頼性を確保する上で開発者間の効率的な情報交換を支援する必要性が高まっている.本研究では,OSSプロジェクト内における情報交換のタイムラグの実態把握および情報交換の効率化を支援することを目的とした分析手法を提案する.提案した分析手法の有用性を確かめるために,Pythonプロジェクトを対象としたケーススタディを行った.本発表ではケーススタディの結果を示すとともに,研究の進捗状況と今後の方針について報告する. | ||||
保田 裕一朗 M2 | 松本 健一 | 関 浩之 | 門田 暁人 | 森崎 修司 |
発表題目:ソースコードの差分情報を用いたコードレビューコストの分析
発表概要:コードレビューは,ソースコードを目視により確認することで,不具合や欠陥を発見することを目的としている.開発者は,ソースコードを変更した際に,他の開発者(=レビュア)にコードレビューを依頼して変更内容の検証を行うが,レビュアが変更内容を熟知していない限り,依頼されたレビューを行うために必要な労力や時間(=コードレビューコスト)を把握することは困難である.そこで本研究では,ソースコードの変更内容を示す差分情報(変更前後のソースファイルおよび差分ファイル)から,ソースコード変更時のコードレビューコストを見積るためのモデルの構築を目的とした分析を行う.具体的には,変更量や影響範囲や複雑度などの差分情報から計測できる値と,被験者実験で得られる実コストを元に,コードレビューコストの分析を行う.本発表では,これまでに行った調査実験および被験者実験の結果を報告する. | ||||
牛窓 朋義 M2 | 松本 健一 | 関 浩之 | 門田 暁人 | |
発表題目:使用クラスに基づく機能面からのソフトウェア分類 発表概要:ソフトウェア開発においては,機能要件を実装するために既存のライブラリクラス群の中から機能の実現に役立つクラスを選択し,使用することが一般的である.このことから,ソフトウェアが使用するライブラリクラス群は,そのソフトウェアが実現する機能と強い関連を持つと考えられる.本発表では,多数のソフトウェアを,各ソフトウェアが使用するライブラリクラス群に基づいて,機能面から分類する手法の提案を行う.提案手法では,使用するクラスの種類と出現頻度に基づいてソフトウェア間の距離を算出し,階層的クラスタリングによってソフトウェアを分類する.本発表では,提案したソフトウェア分類手法について説明を行ったのち,提案手法を用いて行った分類実験における結果を示し,現時点での課題と,今後の研究方針について述べる. | ||||
山本 博之 M2 | 松本 健一 | 関 浩之 | 門田 暁人 | |
発表題目:ソフトウェアバグと変数名の関係の分析
発表概要:本稿では,モジュール中の変数名とバグの関係に対する理解を得ることを目的とし,各変数名が含まれる全モジュールでの総行数と総バグ数からバグ密度を求め,変数名とバグ密度の関係についてバージョン間での相関関係の分析を行った.Eclipse3.0および3.1を対象として分析した結果,変数名ごとのバグ密度は,バージョン3.0と3.1の間で相関係数0.621と,やや強い相関が見られた. | ||||