ゼミナール発表

日時: 9月30日(水)3限 (13:30-15:00)


会場: L1

司会:宮本 龍介
森川 泰揮 M2 砂原 秀樹 山口 英 藤川 和利 猪俣 敦夫
発表題目:
クラウドコンピューティングにおけるサービスディスパッチャの提案と実装
発表概要:
近年, クラウドコンピューティングという言葉が広く使われるようになってきた. 本発表では, クラウドコンピューティングの現状と問題について言及する. その上で, クラウドコンピューティングにおけるユーザの利便性を向上させるサービスディスパッチャを提案する. また, クラウドの有用性を検証するために, リソースに対するコストの最適化について考察を行う.
 
木村 眞吾 M2 砂原 秀樹 山口 英 藤川 和利
発表題目:
Content-Based Networkにおけるデータ処理コンポーネントの最適化
発表概要:
分散Pub/Sub システムの一形態であるContent-Based Network(CBN) において,定期的に配信されるデータを購読し,解釈後,意味のある情報を生成し,再配信するサービス(データ処理コンポーネント) を考える.データソースから情報のエンドユーザまでのデータ配送トポロジの最適化を行うシステムを提案する.
 
中村 正人 M2 伊藤 実 山口 英 安本 慶一
発表題目:予定経路情報を用いた車車間情報配送効率の改善と評価
発表概要: VANET(Vehicular Ad Hoc Network)では,車両の高いモビリティのために断続的にネットワークが分断されるため,遠距離の特定地点へ向けたデータを単純なマルチホップ通信で伝播することは困難である.本稿では,データの到着に即時性を要求しないアプリケーションを対象に,各車両の移動予定経路情報を利用した車車間通信ネットワーク上の効率良い情報伝搬手法を提案する.提案手法では,カーナビに設定されている経路情報とGPSによる現在位置情報を車車間通信で定期的に交換し,データの宛先に近づくと予測される車両にのみデータを複製することで無駄なトラフィックを減らす.シミュレーションによる実験の結果,提案手法はEpidemic Routing等の既存手法に比べ,より少ない通信量で,高いデータ到達率を達成することを確認した.
 
布川 雄大 M2 伊藤 実 岡田 実 安本 慶一
発表題目:MANETを用いたワンセグ難視聴端末救済手法
発表概要:本発表では,ユーザが無線アドホック通信可能なワンセグ携帯端末を所持していると想定 し,近隣の複数携帯端末がアドホックネットワークを形成し,ワンセグ放送の電 波受信品質の良い端末から悪い端末に対してデータ中継を行うことで難視聴端末 の視聴品質を向上させる方法を提案する.提案手法では,近隣端末間でワンセグ 受信品質およびデータ中継状況に関する情報を定期的に交換し,各難視聴端末に 対し同一ワンセグチャネルを高品質で受信している端末から当該端末への無線通 信帯域制約を満たし,救済される端末数ができるだけ大きくなるようなデータ中継 パスを発見する.現実環境に近い視聴者移動モデルを導入したシミュレーション 実験により,移動性・人体とアンテナの位置関係等による救済率に対する影響を 精査した.その結果,提案手法により高い救済率が実現されることを確認した.
 

会場: L2

司会:波部 斉
PUNZALAN,FLORENCIO RUSTY BALDOMARO D2 湊 小太郎 木戸出 正繼 杉浦 忠男 佐藤 哲大
Presentation Title: Respiratory Motion Correction for Cardiac MR Imaging using Patient Specific Tracking Factors
Abstract: Cardiac motion due to respiration is one of the major obstacles in coronary MRI. One major approach to correct for this is real-time navigator gating. Typically, these acquisitions use a constant tracking factor of 0.6 to correlate cardiac and diaphragm motion. However, the relationship between the motion of the heart and the superior-inferior motion of the diaphragm is highly subject-specific. It means that the tracking factor differs significantly in each subject and using a constant factor contributes to residual motion in cardiac images. In this study we sought to measure the subject specific variability of the tracking factor between the cardiac and diaphragm motion. In each subject, the displacement of the lower part of the heart and the diaphragm was measured and their correlation designated as the subject-specific tracking factor.
 
井上 喜仁 M2 湊 小太郎 木戸出 正繼 杉浦 忠男 中尾 恵
発表題目:内視鏡下脊椎後方手術計画支援のためのボリューム切削方法
発表概要:内視鏡技術の向上に伴い,脊椎外科手術において内視鏡手術が試みられるようになってきた.安全に確実な治療を行うためには,手術計画時に,想定する脊椎や軟骨などの除去範囲を厳密に計画することが重要となる.しかし,CT画像のような二次元断層画像上での領域指定は時間を要し,一方でボリュームレンダリング像への直接入力では複雑な三次元領域の指定をどのように支援するかという課題がある.本研究では,ボリュームレンダリング像に対し,医師が簡便な操作で脊椎の切削範囲の指定を行えるシステムの開発を目的とする.医師が患者のボリュームレンダリング像を直接的に,かつ,実際の手術と同等の切削をシミュレートできるようにするため,二次元操作で任意の三次元切削領域の入力を可能とする制約を検討した.本発表では,実測CT データに対して幾つかの切削を実施した結果を報告する.
 
高橋 英之 M2 横矢 直和 木戸出 正繼 山澤 一誠 神原 誠之
発表題目:全天球画像データベース作成のための色調統一と動物体の除去
発表概要:移動カメラを用いて異なる地点・時刻に撮影された全天球画像を入力として画像処理を行なう研究では,入力画像間での色調の統一・画像中の動物体や陰の除去処理が要求される. 本研究では異なる地点・時刻において撮影された映像から,動物体・陰・照明条件による見え方の違いを取り除いた全天球画像データベースを作成する手法を提案する. 本手法では色調の統一と動物体や陰の除去処理を繰り返し行なうことで,高精度に動物体が除去され,かつ色調の一貫性を持つ画像が生成可能である. 実験において屋外環境において車載全方位カメラで異なる時刻に撮影された全天球画像から色調の統一および動物体や陰の除去を行なった結果を示す.