| 井関 教善 | インターネット・アーキテクチャ | 砂原 秀樹 |
|
発表題目:論文紹介"Inter-PAN Mobility Support for 6LoWPAN" 発表概要:近年、ワイヤレスセンサーネットワークが広まる中、並行してワイヤレスセンサーネットワークのIP利用の研究が進められてきた。その1つの成果として2007年10月にIETFで標準化されたRFC4944のIPv6 over Low power WPAN(6LoWPAN)がある。これによって、限られた資源しかないセンサでIPネットワークを普及する下地が整った。しかし、RFC4944は、フレームフォーマットのみ定義してあるのでモビリティに関しての記述が一切ない。そこで、本論文では6LoWPANネットワークにおいて異なるPAN間のモビリティサポートを提案している。最後に、本発表では論文紹介に加え、今後の研究方針を述べる。 | ||
| 大澤 嘉代子 | 情報コミュニケーション | 岡田 実 |
|
発表題目:二段非線形領域を考慮した多値変調信号の伝送特性の改善
発表概要:衛星放送や通信においては放送映像は高画質化してきており、衛星通信の高速化および一般ユーザである受信機の小型化が求められている。 これらの要求を満たすために、送信電力の増大が求められる。 そこで、送信地球局および衛星中継機双方の増幅器を飽和領域まで使うことで、より大きな電力を得ることを考える。 また、衛星放送の高画質化に加えて多チャンネル化に伴い、限られた帯域により大きなデータをのせることが求められ、多値変調方式によって実現される。 しかし多値変調方式は非線形の影響を受けやすいため、二段非線形を考慮した多値変調伝送路では、伝送路の補償が必要となる。 本発表では先行研究として衛星中継機のみ飽和領域で使用した多値変調伝送路の補償を紹介することで非線形補償の有効性を示し、 二段非線形領域を考慮した多値変調伝送路の補償方法を提案する。 | ||
| 景山 久義 | インターネット工学 | 山口 英 |
|
発表題目:論文紹介"Power saving access points for IEEE 802.11 wireless network infrastructure"
発表概要:現在,IEEE802.11sが策定中であり,これによって無線LANアクセスポイント間によるマルチホップ通信が実現する.この技術を利用して,これからの無線LANアクセスポイントは屋外やキャンパスなど様々な場所に設置されることが考えられるが,そこで電源の確保が大きな課題となる.そこで本論文では,中継用のアクセスポイントに太陽電池とバッテリーを取り付けて運用するためのプロトコルの提案とシミュレーションを行った.本発表では,本論文の紹介に加え,今後の研究方針について述べる. | ||
| 高津 朋也 | 情報コミュニケーション | 岡田 実 |
|
発表題目:ESPARアンテナを用いたOFDMダイバーシチ受信機の性能評価
発表概要:移動通信におけるフェージング対策としてダイバーシチ受信が有効であることが知られているが、OFDM受信機に適用する場合、RFチューナ及びベースバンド復調部がダイバーシチブランチ数分だけ必要となり、その結果、ハードウェアが複雑になるという問題があった。ハードウェア規模を保ちつつダイバーシチ受信を行う手法として、ESPARアンテナを用いる方法が近年提案されている。この方式では、ESPARアンテナをRFチューナ、ベースバンド復調部がそれぞれ1つの通常のOFDM受信機に接続し、その受信品質が最大となるようにESPARアンテナの指向性を制御することでダイバーシチ効果を得ている。これによれば、RFチューナ、ベースバンド復調部がそれぞれ1つずつで実現でき、ハードウェア規模はほとんど増加しない。しかし、ESPARアンテナの指向性の最適点を探索するために長い時間がかかるため、伝搬特性が高速に変動する移動通信では、伝搬特性に追従した指向性制御ができず、所要の特性が得られなくなるという問題があった。そこで、指向性の最適点を探索せず、シンボル周期に同期してESPARアンテナの指向性を高速に切り替え、そのことにより生じる波形ひずみをベースバンド部で等化することによりダイバーシチ効果を得る方式を提案し、その性能を評価した。 | ||
| 小渕 周 | 応用システム科学 | 杉本 謙二 |
|
発表題目:WDM網において公平性を実現する強化学習を用いた動的光パス設定法
発表概要:WDM(Wavelength Division Multiplex)網では光パスを用いたデータ伝送の研究・開発が盛んに行われている.この光パスが動的に設定・解放される場合,伝送ホップ数の違いなどによって,光パス設定の棄却率に関して不公平が生じてしまう.例えば,WDM網で光パス提供サービスを同一金額で使用する場合には,ユーザーの位置や設定距離に関する不公平が問題となる.そこで本研究では,WDM網において光パス設定の公平性を改善するために,強化学習を用いた動的光パス設定法を提案する.提案方式では,ノードが光パス設定要求の経過ホップ数と隣接リンクの波長利用状況を考慮して,光パス設定の受け入れ可否を決定する.本研究では,隣接リンクの各状態に応じた最適行動をQ学習によって導出する.また,本方式では,公平性改善に加えて波長の有効利用の実現を目指す.本発表では,検討中の提案方式について説明し,今後の研究計画について述べる. | ||
| 井手 厚 | 自然言語処理学 | 松本 裕治 |
|
発表題目:読みの類似度情報に基づく誤変換語の推定
発表概要:コンテンツフィルタやスパムフィルタでは,辞書にあらかじめ登録された単語に基づいてフィルタリングを行うという手法がしばしば用いられる。しかしWeb上やメールの文章の中には,フィルタリング回避を目的として意図的に誤変換させた単語や,子どもたちが言葉遊びの一環として行うような微小な表記ゆれを含んだ単語(例えば「メール->める」など)が多く含まれていることがある。それらの変化をすべてあらかじめ予測して辞書に登録しておくことは難しい。このような表現を多く含む文章で十分なフィルタリング精度を確保するためには,誤変換や表記のゆれからオリジナルの単語を推測する必要がある。そこで,本発表では誤変換された単語の読み情報からオリジナルの単語を推定する方法について提案し,その手法の有効性を検討していくための今後の研究計画について述べる。 | ||
| 井上 貴之 | 音情報処理学 | 鹿野 清宏 |
|
発表題目:任意乗ドメイン・スペクトル減算法におけるミュージカルノイズ発生量の数理解析
発表概要:本発表では、任意乗ドメインスペクトル減算法(以下SS)におけるミュージカルノイズ発生量を解析し、得られた知見を示す。音声信号処理において、目的音声のみを忠実に取り出す雑音抑圧技術の実現が望まれている。雑音抑圧性能の高い処理の一つとして、SSが提案されているが、SSのような非線形な雑音抑圧処理では、処理信号にミュージカルノイズが発生し音質劣化を引き起こすことが知られている。過去においては、ミュージカルノイズ量の客観評価尺度というものが存在しなかったため、ミュージカルノイズ対策手法の性能評価が困難であった。そこで我々の先行研究において、ミュージカルノイズの発生量を定量的に評価するために、高次統計量を用いた評価尺度が提案された。この尺度に基づいた解析により、二乗ドメインSS処理後の信号のミュージカルノイズ発生量を推測することが可能となった。しかし、ミュージカルノイズ発生量の観点で、二乗以外の任意乗ドメインSSの解析は未だに成されていない。本研究では、任意乗ドメインSSにおけるミュージカルノイズ発生量を高次統計量を用いた評価尺度に基づいて解析し、得られた知見を示す。 | ||
| 井上 裕太 | 論理生命学 | 池田 和司 |
|
発表題目:実ドライビングデータを用いた個人ごとに適切な追突警報タイミングの決定
発表概要:近年,自動車安全において,事故を未然に防ぐためのアクティブセーフティー技術が盛んに研究されている.このアクティブセーフティー技術のうちの一つに,追突事故を防ぐための警報システムがある.本研究ではこのシステムが警報を発するタイミングを,実ドライビングデータを用いて個人ごとに適切に決定することを目的とする. | ||
| 射庭 彩人 | 知能情報処理学 | 木戸出 正繼 |
|
発表題目:次元削減法を利用した全身運動合成のための多自由度ロボット用インターフェース
発表概要:ロボットの普及が進み専門的な知識を有しない人物が操作する機会が今後増加すると予想される。しかし多自由度ロボットの操作には本来複雑な操作・制御が必要になり、困難かつ操作法の習得に時間がかかるという問題点がある。 そこで本研究では動作の本質を抽出し、直観的な動作計画を可能とするためのインターフェースを考案する。 | ||
| 衛藤 聖 | 生命機能計測学 | 湊 小太郎 |
|
発表題目:生体内部に存在する局所構造のボリューム可視化に関する研究
発表概要:近年、撮像技術の向上により、医療や生物学の分野で大規模なボリュームデータが取得されている。 診断や知識発見などの用途において、生体内部の複雑な構造の効率的な可視化が望まれているが、 現状の可視化方法では、ボリュームデータから関心領域だけを可視化することや、全ての特徴を細かく見ることなどは困難な問題である。 そこで本研究では、医用・生物学データを対象とし、ボリュームデータ内部の関心領域を効率的・直感的に見せる可視化手法の実現を目指す。 本発表では、大規模三次元画像における局所構造のボリューム可視化についての関連研究を紹介し、今後の方針を述べる。 | ||
| 大木 環美 | 自然言語処理学 | 松本 裕治 |
|
発表題目:文間の限定関係認識 発表概要:近年, 文の極性(その文がポジティブかネガティブか)や文間の含意・矛盾などの意味的な関係認識の研究に注目が集まっている. しかしながら実際のWeb上のテキストには「漢方は胃炎に効果がある」に対して,「漢方は絶対的に胃炎に効果がある訳ではない」「漢方は使い方を間違えなければ胃炎に効果がある」のような文が存在し, これら部分的な否定や条件を伴って対象や範囲を限定する文などは近年の研究では取り扱われていない. Web上の幅広い意見や情報を解析するうえで文間の情報の差異を捉えることは重要であるため, 上記のような文間の関係認識が必要となる. 本研究では, こうした文間の関係を「限定関係」と呼び, この関係の自動認識を目指す. 本発表では限定関係の定義について述べ, 今後の関係認識に向けた方針を述べる. | ||
| 岩上 拓矢 | コンピューティング・アーキテクチャ | 中島 康彦 |
|
発表題目:論文紹介"An Evaluation of the TRIPS Computer System"
発表概要:高性能プロセッサの設計はマルチコア(Core2,CELL)やメニコア(GPGPU,Larabee)等のマルチスレッド性能を高めるという方針が取られているが、アムダールの法則によるとシングルスレッド性能は依然重要であるため、TRIPSマイクロアーキテクチャでは多数の演算器を用いIPCを高めることでシングルスレッド性能の向上を実現しようとしている。 TRIPSではタイルアーキテクチャ・メッシュネットワークを採用することにより、計算・データの流れの自由度を高め、演算器の利用効率を高めている。 試作したTRIPSプロセッサを各種ベンチマークで評価した結果、Core2と比較しサイクル数で、コンパイラによるもので平均1.5倍、それをさらに人手で最適化したもので平均3倍の性能向上で見られた。最後にTRIPSと我々の研究している線形アレイプロセッサとの相違について述べる。 | ||
| 尾�� 龍 | コンピュータ設計学 | 藤原 秀雄 |
|
発表題目:論文紹介"Map Sort: マルチコアプロセッサに向けた スケーラブルなソートアルゴリズム"
発表概要:今後単体CPUの性能向上が鈍化し、プロセッサがマルチコアによって性能向上する時代では、並列対応されていないソフトウェアは計算機が進歩しても性能は向上しない。そこで、本論文ではソート問題を取り上げ、単体CPUでは従来と同等処理時間、並列CPUではスケーラブルに性能向上するアルゴリズムMap Sortを提案している。 | ||
| 木下 正喬 | ソフトウェア設計学 | 飯田 元 |
|
発表題目:論文紹介"Mining the History of Synchronous Changes to Refine Code Ownership"
発表概要: ソフトウェア開発で用いられるバージョン管理システムでは,リポジトリと呼ばれるデータベースに成果物とその変更履歴を含む情報を保存している.このリポジトリから開発プロジェクトに関する様々な知見を得るために多くの研究が行われている.しかし,リポジトリへの登録作業は各開発者によって手動で行われることが多く,分析の精度が開発者の作業スタイルやプロジェクトの開発ポリシーなどに左右されるという問題があった.紹介する研究では,編集に同期してリポジトリへの登録を自動的に行うシステム"Syde"を開発している."Syde"を用いることで,開発者やプロジェクトに依らない,より細かい粒度の分析を実現できる.本発表ではこの"Syde"について紹介し,最後にその成果を踏まえて今後の研究方針を述べる. | ||
| 黒岩 潤平 | ソフトウェア基礎学 | 伊藤 実 |
|
発表題目:MANETノードのモビリティ特性を考慮したクラスタリング手法の提案
発表概要:近年,互いに無線通信可能な移動端末から成るMANET(Mobile Ad-Hoc Network) が注目されている.MANETでは頻発するノードの移動によるトポロジ変化やノードの故障に左右されない,安定したシステムを自律的に構築する必要がある.優れた自律適応性を備えた分散アルゴリズムの設計手法として,自己安定アルゴリズムがよく研究されている.MANETを対象とした自己安定クラスタリングアルゴリズムがJohnenらによりすでに提案されているが,提案されているアルゴリズムではノードのモビリティ特性が十分に考慮されておらず,トポロジ変化によりクラスタ構造が頻繁に変化する.クラスタ構造の頻繁な再計算は,通信コストの増大やクラスタ構造を利用する外部のアプリケーションに大きな影響を与える.本研究では,優れた自律適応性を有するJohnenらの手法をもとに,ノードのモビリティ特性を考慮し,移動軌跡が近いノード間でクラスタを形成することにより,安定したクラスタリングを提供する手法を提案する. | ||
| 小副川 絵美子 | コンピュータ設計学 | 藤原 秀雄 |
|
発表題目:論文紹介"CASP:Concurrent Autonomous Chip Self-Test Using Stored Patterns"
発表概要:LSIのテストは製造過程、製造後、出荷後のフィールド使用時など様々な場面で行われる。製造テストで不良が検出されない場合も、フィールド使用時に劣化が進み、LSIが正しく動作しない場合がある。このような劣化による故障が顕在化する前に、LSIの使用限界が近づいていることを予測することでLSIの信頼性を保証するために、現在多くの研究が行われている。本発表では、従来のオンラインテストの欠点を克服したCASPのテスト方法について紹介し、最後に今後の研究方針について述べる。 | ||