ゼミナールII講演


日時: 平成21年1月16日(金)4限 (15:10 -- 16:40)
場所: L1
司会: 川波 弘道

発表者(指導教員): 松田 かおり(金谷 重彦、湊 小太郎、MD.ALTAF-UL-AMIN)
題目: KrevelenPlot法の拡張による代謝物質の解析
概要: 代謝物質とは生物の生命活動により生じる化学物質である。主に植物が生成する二次代謝物質は20万種以上と言われ薬効を示すものも多く新薬の宝庫としても注目されている。近年、高解像度質量分析機器により化学式まで特定された代謝物質は多いがその代謝反応経路などは解明されていないものも多い。そこで先行研究では、代謝物質を悉皆的に分析する手法の1つとして、KrevelenPlotの活用が提案されている。KrevelenPlotは化学物質の組成式をもとに主要成分比率を求めて座標とした2次元の散布図グラフである。座標領域により構造的特徴や性質を把握でき、かつ座標間の線分により反応経路を視覚化できる。ただし2次元であるため表現限界がある。本研究ではKrevelenPlotの拡張による代謝物質の解析法の改良を目指した。3次元化、代謝物質の性質を捉えられる有意な軸の設定、座標領域の分離の程度と代謝反応との相関からの代謝反応の整理について示す。

発表者(指導教員): 尾上 豪啓(小笠原 司、西谷 紘一、高松 淳)
題目: 把持姿勢がつまみやすさに及ぼす影響
概要: 近年,製品設計においてつまみやすさ等の感性評価の必要性が高まってきている.そこで本研究では,示指と拇指によるつまみ動作を対象として,物体の把持姿勢とつまみやすさの関係を腱張力の観点から考察する.本発表では複数の被験者に対して幅の違う円筒をつまむ実験を行い,つまみ姿勢とつまみやすさの関係及び被験者の手の大きさとつまみやすさの関係について述べる.実験の結果からつまみにおける指姿勢と手の大きさがつまみやすさに影響を及ぼしている事を示す.

ゼミナール I, II ページへ