清水 友裕 M2 | 松本 裕治 | 鹿野 清宏 | 乾 健太郎 | |
発表題目:雑談対話システムにおける評価や評判を含む相槌
発表概要:人間同士の雑談でよく使われる応答の一つに,「ポジティブな評価を述べて相手に共感を示す」という方法があることが,先行研究により明らかになってきた.そこで本研究では,雑談対話システムの実現を目指し,評価や評判を含む相槌を打つという手法で,「ポジティブな評価を述べて相手に共感を示す」応答を実現する.多様なトピックのある雑談でそのような応答文を作るためには,対話システムの持つ知識として,色々なものに対する評価や評判が必要となる.そこで,近年の自然言語処理研究によりWeb上のテキストデータから自動獲得された評価や評判に関する大規模な知識に注目した.そして,このような既存の資源や技術を利用して,評価や評判を含む相槌を打つ雑談対話システムを作成した場合の問題点を明らかにするために,実際にシステムを作成した.本発表では,作成した対話システムを紹介し,明らかになった問題点の考察と今後の課題を述べる. | ||||
水野 淳太 M2 | 松本 裕治 | 鹿野 清宏 | 乾 健太郎 | |
発表題目:ウェブニュースを利用した対話システム
発表概要:我々は,ユーザが何度でも話したくなるような対話システムの実現を目指している. 例えばある話題において,時間経過に伴い,例えば昨日と今日とで異なるシステム発話を構成できれば,ユーザに飽きさせない対話が行えると考えている.本研究では,ユーザに飽きさせないシステム発話に必要な情報を”ユーザにとって未知の情報”と”ユーザ発話に適合した情報”の2種類に大きく分けている.前者について,ある情報がユーザにとって未知であるかどうかを真に決定することは難しい.そこで,最新の情報であればユーザにとって未知である可能性が高いため,その情報を未知の情報の近似とする.さらに,対話履歴を参照することで,過去に利用した情報を再び利用することを避け,ユーザにとって未知である可能性を高める.後者について,すぐに思いつくのは時間の情報である.つまり,ユーザ発話の内容が昨日の事象であれば,昨日の情報を利用することが望ましい.これはユーザ発話中の時間表現を利用することで実現する. このような用途に利用できるのは,次々に更新される新しい情報であることから,更新頻度の高いウェブニュースを利用する.作成した対話システムでは,まずユーザ発話に類似した文を含むニュース記事を検索し,その本文中からシステム発話に相応しい文を一文選び,それを発話らしい表現に変換してシステム発話として出力する. 今後はどのようなユーザ発話に対して,どのようなニュースを利用することが有用であるかを明らかにし,対話システムとして評価を行う. | ||||
Shinn Alexander M1 | 松本 裕治 | 鹿野 清宏 | 乾 健太郎 | 浅原 正幸 |
発表題目:Handling Word and Token Ambiguity in English POS Taggers with CRFs
発表概要:Applying advanced tokenization, automatic spelling correction and multi-word expression analysis to part-of-speech tagging in English gives rise to ambiguities in tokens and word boundaries. We model this with Conditional Random Fields to find the optimal tagging over all paths. | ||||
河村 雅人 M2 | 小笠原 司 | 鹿野 清宏 | 高松 淳 | |
発表題目:人間への情報提示を目指したアンドロイドの注意誘導フレームワークの提案
発表概要:近年,人に酷似した容姿をもつアンドロイドと呼ばれるロボットの研究が行なわれている.アンドロイドは受付案内や展示会の案内など,物理的な空間での人間に対する情報提示に優れている.しかし,アンドロイドなどのエージェントを情報提示に利用すると,エージェント自身に注意が向き,説明がうまく伝わら可能性があるという問題が報告されている.そこで本研究では人間の注意をコントロールする事で,アンドロイドによるよりわかり易い情報提示を目指す.本発表では人間の注意をコントロールするため,アンドロイドの注意誘導フレームワークを提案し,対象への注意誘導動作,アンドロイドへの注意の引き戻し動作について述べる. | ||||