ゼミナール発表

日時: 9月30日(火)3限 (13:30-15:00)


会場: L1

司会:川波
徳久 良子 D2 松本 裕治 鹿野 清宏 乾 健太郎
発表題目:雑談対話システム実現のための感情応答生成
発表概要:我々は,ユーザと雑談できる対話システムの実現を目指している.雑談対話システムの実現に向けて,本研究では,1)そもそも雑談とは何か(雑談に特徴的な発話は何か),2)雑談に特徴的な発話をいかに生成するか,という2つの課題に取組む.
まず,人間同士の雑談を収集し,雑談における発話の特徴を分析した.その結果「他者の感情を表現する応答」や「他者の話を深堀する応答」が雑談に特徴的に出現することを明らかにした.次に,特徴的な発話のうち感情を表現する応答生成の実現を目指し,ユーザの感情を推定する手法を提案した.具体的には,大量の文書から感情が生起する要因を獲得し,獲得した知識を元にユーザの感情を推定する手法を提案した.実験の結果,我々の提案手法は,従来の感情推定手法に比べて有意であることが示された.
今後は,提案した感情推定手法を対話システムに応用し,その有用性を検証する.
 
渡邉 陽太郎 D2 松本 裕治 鹿野 清宏 乾 健太郎  浅原 正幸
発表題目:必須格間の関係性を考慮した条件付確率場による述語項構造に対する意味役割付与
発表概要:述語項構造に対する意味役割付与は意味解析処理の一つであり,質問応答や機械翻訳などの応用分野において重要な要素技術である.依存構造木を用いた先行研究では,述語と項の組を個別に解析し,付与された意味役割間の関係に一貫性を保つような処理を解析の後処理として行っているものが多いが,必須格間の関係性に基づく手がかりを用いることで解析精度の向上が期待される.この意味役割間の一貫性を導入するために Relational Classification の枠組である条件付確率場を用いることを提案する.本発表では動詞述語の必須格を対象に意味役割付与を行った実験結果を報告する.
 
井原 瑞希 D2 池田 和司 鹿野 清宏 柴田 智広
発表題目:単旋律楽曲における機械学習を用いた楽器音の音源同定
発表概要:音の三要素(音の強さ・高さ・音色)を推定する場合,音色推定は対応する物理量が分からないため,音の強さ・高さの推定に比べて難しい.そこで,三要素推定の準問題として,単旋律の楽曲における最適な(少ない特徴数かつ高い推定精度)音源信号特徴の抽出について考察を行った.1)スペクトル情報のみでどの程度の楽器判別が行えるか,2)機械学習法によってスペクトル情報の次元圧縮を行っても楽器判別が可能であるか,についての実験を行った結果,従来の楽器特徴抽出方法を用いた結果よりも高精度の楽器判別ができた.
 

会場: L2

司会:藤澤
林 哲洋 M2 湊 小太郎 加藤 博一 杉浦 忠男 中尾 恵
発表題目:弾性体に対する実時間性を考慮した切開・切除シミュレーション
発表概要:弾性体に対する切開や切除のリアルタイムな表現はコンピュータグラフィックス,手術シミュレーションの分野等において実現が求められている課題の一つである.切開や切除では,構造の変化に伴って解くべき連立一次方程式が時間変化するため,前処理を用いることができず,計算コストも大きい.本研究では,弾性体の切開・切除アルゴリズムの開発とGPUコンピューティングによる高速化を目指している.連立一次方程式の係数マトリクスの時間変化,ランク変化に対応したアルゴリズムを提案し,求める構造変化・変形をGPU上での並列演算によって高速に算出する.本発表では,幾つかのメッシュデータに本手法を適用した結果を報告する.
 
横山 裕己 M2 湊 小太郎 加藤 博一 杉浦 忠男 中尾 恵
発表題目:弾性伝達関数に基づくボリュームデータからのメッシュ生成法
発表概要:生体組織の力学解析や手術シミュレーションにおける臓器変形の表現では、腫瘍 や層構造などの不均質な三次元弾性分布をモデル化することが求められる。同時 に、変形をリアルタイムに算出できる詳細度のモデルであることも重要である。 本研究では弾性伝達関数に基づくボリュームデータからのメッシュ生成法を提案 する。提案方法は、関心領域が限られたボリュームデータに対してユーザが定義 した伝達関数に基づいて弾性ボリュームを作成する。次に、弾性率の変化に応じ て頂点を配置することよって、限られた頂点数で弾性分布を近似可能なメッシュ を作成する。本発表では、三次元医用画像に本手法を適用して得られた結果を報 告する。
 
越澤 広幸 M2 横矢 直和 加藤 博一 山澤 一誠 佐藤 智和
発表題目:視点位置に応じた3次元モデルの構築による自由視点画像生成
発表概要: 本研究では,移動を伴って撮影した全方位動画像と, それに対応する奥行き動画像を用いて自由視点画像生成を行う手法を提案する. 具体的には,画像生成を行う視点位置に応じて全方位画像とその奥行き画像を選択し, 3次元モデルを逐次生成することで写実性の高い自由視点画像生成を行う. これにより,イメージベースドレンダリングやモデルベースドレンダリングを用いた従来手法では困難であった写実性の高い広範囲での視点移動を可能にする. 本発表では,提案手法を適用して得られた自由視点画像の生成結果を報告する.
 
前田 祐輔 M2 木戸出 正繼 加藤 博一 波部 斉
発表題目:
対称HOG特徴の共起を利用した対称物体の効率的な認識
発表概要:
  近年,一般環境下における物体認識に関する研究が盛んに行われている.そこではエッ
ジや輝度勾配などの画像中の局所的な特徴に着目し,大量のデータベースを用いて学習を
行って認識が実現されていする.これらの手法では十分な認識を得るために,非常に多くの
データが必要となる.しかしながら我々の生活している環境下に存在する物体(特に人工物)
には,その中に対称となる部分を有していることが多い.また認識対象の全体を捉えずとも,
対称を特徴付ける部分のみに着目すれば高精度な認識を行うことができると考えられる.本
研究ではこのようなアイデアに基づき,効率の良い認識を行うことを目的として,対称HOG特
徴とAdaBoostを組み合わせた物体認識手法を提案する.
  本発表では画像中からのフロントガラス検出を題材として提案手法の有効性を示す.
 

会場: L3

司会:木谷
林 卓磨 M2 山口 英 伊藤 実 岡田 実 門林 雄基
発表題目:移動環境におけるネットワークコーディングの適応性に関する考察
発表概要: モバイルアドホック環境では, 端末の移動による通信品質の劣化が発生する. そのような環境では通信品質は保証されないため, データの配送効率を向上させる手段が必要となる. その一手法としてネットワークコーディングの利用が期待されている. 本発表では,既存手法であるMOREを利用し, 無線環境で要求される端末の移動性を考慮した環境において実験を行うことで, 移動環境でのネットワークコーディングの適応時に発生する問題点について考察する.
 
野末 愛子 M2 関 浩之 伊藤 実 楫 勇一
発表題目:視覚型秘密分散共有を利用した相互認証方式
発表概要:オンラインバンクの利用等,日常生活に密着した重要な活動をネットワーク上で行う機会が増加し,フィッシング詐欺等の不正行為も,従来にも増して深刻な問題となりつつある.各種サービスを安全に実現するには,サービス提供者がユーザを正確に識別し,同時にユーザがサービス提供者のサイトを間違いなく認識する,いわゆる相互認証の実現が不可欠である.これまで多くの相互認証方式が検討されているが,ワンタイムパスワード生成器や専用アプリケーションの利用をユーザに義務付ける等,利便性に問題がある.本研究では,視覚型秘密分散共有(VSS)技術を用いた相互認証方式を提案し、安全、簡便、安価な新しい認証方式の実現を目指す。
 
坂本 一仁 M2 関 浩之 伊藤 実 楫 勇一
発表題目:α分木ハフマン法を用いたグループ鍵管理方式
発表概要:本研究ではグループ鍵の効率的な管理方式を提案する.グループ鍵管理方式としてLKH法,バッチ型LKH法が広く知られているが,長期に渡る運用で何度も鍵更新を行うと,鍵木のバランスが崩れ,性能劣化を起こすことが問題としてあげられる.本研究の予備的検討により,鍵木の次数を2に限定した時はハフマンアルゴリズムを用いた鍵木再構成方法が適切であると示すことができた.今回の研究では,予備的検討の結果を次数が3以上である鍵木の場合に拡張し,性能評価および既存研究との比較検討を行う.
 
武田 康臣 M2 藤原 秀雄 伊藤 実 井上 美智子
発表題目:イベント時にの立ち位置問題に対するLSIフロアプランニングの応用
発表概要:
お見合いパーティや異業種交流会において、しばしば参加者の立ち位置によって満足のいく交流ができないという問題が発生する。本研究では、LSIにおける「素子」を「人」に、「配線」を「交流したい人への気持ちの強さ」と置き換えることによって、イベント時の立ち位置問題に対してLSIフロアプランニングを適用し、参加者の満足度を最大限に高めるためのシステムの実現を目指している。本発表では、提案システムの概要について述べ、今後の研究方針について報告する。